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森高千里 デビュー35周年ライブで見せた“ミニスカート姿”を支える、ブレない「自己プロデュース」と「プロ意識」

高いプロ意識を持つ森高千里

高いプロ意識を持つ森高千里

 今年でメジャーデビュー35周年を迎えた森高千里(53才)が10月10日、記念ライブ『a day in the life』を東京・豊洲PITで開催した。キラキラした紺色のミニスカートの衣装で歌う姿を自身のインスタグラムに投稿すると、〈千里さんは、やっぱり可愛いかった〉、〈可愛い いつまでもミニスカ似合います〉、〈千里さんの笑顔、歌声にとても癒されました〉など、その変わらぬ姿や歌声に魅了されたファンから、絶賛のメッセージが投稿された。

 1987年にポカリスエットのCMに出演し芸能界デビューをした森高。翌年に映画『あいつと恋して』にヒロイン役で出演し、さらにシングル『NEW SEASON』で歌手デビューを果たす。エンタメ事情に詳しいライターの大塚ナギサ氏は、当時からずっとファンだという。

「デビュー当時に、音楽番組でドラムを叩いていた姿が印象的でしたね。アイドルでもアーティストでもない、独自の表現スタイルは衝撃的で刺激的でした」(大塚氏・以下同)

 1989年には南沙織の『17才』をカバーして大ヒット。ミニスカートの衣装がトレードマークとなり、デビュー35周年ライブでも変わらずミニスカートでステージに立っている。

 森高はウェブサイト『VOGUE GIRL』のインタビューで、今でもステージでミニスカートの衣装を着ることについて、〈その曲にミニスカートのイメージがあるのであれば表現者である以上、ミニスカートの要素は表現をする上で必要なもの〉と話している。プロのアーティストとして、楽曲を完璧にパフォーマンスするためにミニスカートを履き、そしてそのために体型も維持しているのだ。

「森高さんは、どちらかというと飄々としたイメージで、自分自身の表現について熱く語るようなタイプではないのですが、ステージでのパフォーマンスや作品においては絶対に完璧なんですよね。20代の頃から自己プロデュース力が高く、どんな曲を歌うときも、どんな衣装を着るときも、つねに軸が一本通っている。そして、デビューから35年経っても、そのスタンスはブレることがない。ミニスカートについて“表現する上で必要なもの”と話しているのは、まさに森高さんらしいですね」

 1988年発売のセカンドアルバム『ミーハー』に収録された表題曲「ミーハー」初めて作詞をして以来、森高はほぼすべてのオリジナル楽曲で作詞を手掛けている。

「『ミーハー』は自分のことをただのミーハーだと歌ったり、アルバムタイトルに『非実力派宣言』(1989年)とつけたり、なんとなく“自虐的”な空気があるのが、森高さんの作品の特徴です。それなのにステージ上では自信たっぷりで完璧な姿を見せる。たとえば、不安な気持ちや悲しい気持ちなどを歌っていても、表現そのものには迷いがないんですよね。そのギャップは大きな魅力であり、楽曲の説得力にもつながっていると思います」

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