片岡仁左衛門(時事通信フォト)
さらに最近の傾向として、「芸能人やアスリートではないかたたちの不倫が報じられる」とは、芸能リポーターの長谷川まさ子さん(60才)の弁。『スノーピーク』の公式ホームページに異例とも言うべき社長の不倫による辞任発表が出たときの、『ワイドナショー』(フジテレビ系)での解説だったと記憶しています。
もちろん、まったくの一般人や無名なかたが報じられるワケではありません。どちらかにネームバリューがある場合、最近は100%報じられる運命にあるようです。
本人に自覚がなくてもいわゆる“匂わせ”をしてしまっていた
近年ターゲットになっている職種といえば声優さんが挙げられます。
2016年から連載していて人気が高かったものの、空前の大ヒットとなったのは2019年4月にアニメ化されて以降といわれる『鬼滅の刃』の影響でしょうか。これまでは熱狂的なファンの皆さんにのみ知られていた声優さんたちが、バラエティー番組のナレーターを務めたり、トーク番組のゲストに出たりして“芸能人”の仲間入りを果たしたことが最大の理由です。
その『鬼滅〜』シリーズも担当する人気声優の櫻井孝宏サン(48才)が既婚者であることを10年以上も不倫相手に隠し続け、事実を知った女性が緊急搬送され、仕事も辞めたという話。相手女性が私と同じ「放送作家」だったことで余計、興味がわきましたが、ラジオ番組で共演したり、企画で一緒に旅行するDVDなどを販売したりしていたということが、不倫発覚後に取り沙汰されています。
女性側は不倫だと気づいていなかったとはいえ、私が尊敬する漫画家・まついなつきさん(享年59)の名著『恋する女はみんなバカ。』のタイトルどおり、恋をしているときの女性は“おバカ”になってしまうみたい。当該女性は、ラジオ番組の中で、櫻井サンを“旦那”呼びするなど、何かと距離が近かったと聞いています。ご本人に自覚がなくても、いわゆる“匂わせ”はしてしまっていたということになります。それがイヤで番組を聴くのをやめた女性ファンがいらしたそうですから、傍から見たら、“そういうこと”だったのでしょう。アニメや声優さんの番組を多数抱えていらした専門的な知識にもあふれた放送作家さんだったとのこと。失ったものは大きすぎたといえます。
NHKの阿部渉アナウンサー(55才)のW不倫報道にも驚かされました。阿部アナといえば同局の看板中の看板。「局員」とはいえ、有名芸能人並みに顔バレしているうえ、全国区です。なのに局員の女性と……だなんて、どれだけ隠していたとしても外に伝わるに決まっています。
有名人の不倫がバレてしまい、報道につながる主な理由としては、
●“終わり”が見えたとき、相手への恋愛感情がいっきに恨みへと変わっていってしまい、男女どちらかがマスコミにタレこむ
●交際中、がまんを重ねてきた(不倫だから、しかたがないんですけどね)女性本人、あるいはそれを見かねた女性の友人がマスコミにタレこむ
●仕事上、高いポジションにある人にダメージを与えるため、あるいは“夫婦”の共通の知り合いが見るに見かねてタレこむ
……が挙げられます。