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暴力疑惑の逸ノ城 7月場所優勝時の打ち上げが「全然盛り上がらなかった理由がわかった」と後援者

7月場所では悲願の初優勝を果たした逸ノ城だが、暴力疑惑には口をつぐんでいる(時事通信フォト)

7月場所では悲願の初優勝を果たした逸ノ城だが、暴力疑惑には口をつぐんでいる(時事通信フォト)

 福岡で開催されている大相撲九州場所では、土俵上の話題とは別に、前代未聞のトラブルが耳目を集めている。場所前から湊部屋の逸ノ城がおかみさんに暴力を振るったなどの疑惑が報じられ、師匠の湊親方(元前頭・湊富士)との関係が悪化しているというのだ。今年7月の名古屋場所で逸ノ城は初優勝を果たしているが、その頃にはすでに師匠との関係は抜き差しならない状態になっていたという。

 2014年1月に初土俵を踏んだ逸ノ城は、幕下付け出しデビューからわずか5場所で新三役に昇進するという驚異的なスピード出世を果たした。ただ、故障などもあり、新入幕から初優勝まで8年(47場所)を要した。こちらは史上9位のスロー記録となった。

 逸ノ城とそうした苦楽を共にしてきたのが師匠である湊親方だが、11月18日発売の本誌・週刊ポストでは師弟がやり取りするにあたって「双方が弁護士を通さなくてはならない」という異常事態に陥っていることを詳報する。

 取材の中で師弟関係は今年2月から変調を来していたことが判明したが、それはつまり、7月の名古屋場所で逸ノ城が優勝した時点で、親方との関係はすでにおかしくなっていたことを意味する。実際、8月には湊部屋で収録が行なわれる予定だった相撲協会公式YouTubeの収録に逸ノ城が姿を見せず、収録が延期となる騒ぎも起きている。このあたりから、歪な師弟関係について関係者に知られるようになったとされる。

 湊部屋の後援会関係者は、一連の報道が出た後になって「7月に逸ノ城が優勝した時に抱いた違和感の正体がわかった」と話している。

「あの時は名古屋のホテルで場所の打ち上げを兼ねた優勝を祝うパーティとなったのですが、逸ノ城が親方やおかみさんへ優勝を報告するくだりもなかった。優勝力士には恒例の師匠たちと一緒に樽酒を割るというイベントもなし。親方やおかみさん、逸ノ城にも笑顔が見られなかったと記憶している。逸ノ城は周囲の人との写真撮影には応じていたが、しばらくしたらNHKに出演するということでそそくさと退席してしまった。

 その時は“どうも盛り上がりに欠けるな”と不思議に思う程度でしたが、今回の報道を受けて、その理由がわかりました」(後援会関係者)

 福岡県内にある湊部屋の九州場所宿舎でも、逸ノ城は稽古場にこそ姿は見せるものの、親方と言葉を交わすことはない。本場所の土俵では初日こそ先場所を制した小結・玉鷲から白星をあげたものの、2日目からは黒星を重ね、4日目時点では五分の星となっている。

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