芸能

高田文夫氏、ナイツ塙と関東演芸会のために企画“東京漫才師による漫才史”に注目

東京漫才師による漫才史について

東京漫才師による漫才史について(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、東京漫才師による漫才史についてつづる。

 * * *
 テレビを見ても関西勢の「お笑い」に押されっぱなしの関東演芸界。そんな時、昨年若き“漫才協会”副会長、ナイツの塙から「どうかひとつ、高田センセー“漫才協会の外部理事”という事で」と勝手に決められ、私に小さな小さな肩書きがひとつ付いた。

「その代わり何の権限もありませんし、世間に言っても理解されません」と踏んだり蹴ったり。すべて無償のボランティア、少しでも東京の笑芸界の役に立つならと粉骨砕身(辞書をひいたら力の限り努力するとあった)身をけずったら「協会の為だから献金もしろ」とまで言われかねない。この1年外部理事としてやったことはほとんどが青空球児(会長・ゲロゲーロ)・好児との茶飲み話。やれ「腰が痛い」だの「目がかすんできた」「昔は元日にフジテレビで長いこと生放送やってたよな。お互い若かったものな」など昔話。

 そこで副会長の塙と企画を立てたのが『ザ・東京漫才 ──漫才師の漫才史』。漫才協会のホーム東洋館である。2回やったのだが即ソールドアウトの大人気。ここはきっとライブ王である私の人気も大きかったのだろう。前半は若手、後半にタップリと浅草の話、芸人達の話を球児好児に私とナイツがきいた。意外な芸能史が出てきて大爆笑。

 さあそこで11月18日、情報解禁(そんなに大した情報でもないが)。11月18日に前売りを開始したのは『第三回ザ・東京漫才』。2023年(年明けすぐ)1月18日(水)、開演19時。浅草東洋館である。今回のテーマは劇団ひとり監督作品でも話題になった『浅草キッド』。東洋館とくればその昔はフランス座。そう伝説ともなったあのツービートが出会いコントをやった所である。あの世界の北野に恐れ多くも「コントやんない? 漫才やんない?」と誘ったスカウトマン兼、山形が伝説のツチノコ芸人、ビートきよしである。今回はいよいよ私が腕によりをかけてお呼びしましたよ。

 そしてもうひとりズバリ「浅草キッド」。ビートたけしに弟子入りしフランス座に水道橋博士と共に預けられ修行という名のタダ働き、ご存じ玉袋筋太郎もやってくる。

 ふたりには色々きいてみたいこともある。「各々の相方は今どうしているのか? 博士は本当に国会へ行ったのか」。当日は私とナイツのするどい質問に色んなウラ話が飛び出すかも。

 前半の演芸はわらふぢなるお、コウメ太夫(チッキショー)、ねづっち(ととのいました)、ナイツ。皆様お越しを。

 以上“外部理事”からのお知らせでした。

※週刊ポスト2022年12月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン