ライフ

青信号を自転車で渡って書類送検? ウッカリじゃすまない要注意な自転車の4大違反

自転車

「青信号」で渡って書類送検も

「あなた、いま、青信号を見て渡りましたよね?」──昨年10月、東京都内のスクランブル交差点で、「青信号」を見て自転車で横断歩道を渡った会社員の女性が警察官の取り締まりを受けた。これを報じた産経新聞の記事がネットで話題となった。女性はその後、書類送検されたという。

 女性が見ていたのは「歩行者用」の青信号。だが、自転車は車と同じ「車両」に分類されるため、歩行者用ではなく、車道の信号を見て、車道側を走らなければならない。

 警視庁は今年10月31日より自転車の取り締まりを強化。これまでは警告で済まされることが多かった悪質な違反にも、積極的に「赤切符」を切る方針を打ち出した。赤切符を無視して簡易裁判所への出頭に応じないでいると逮捕状が出る可能性があり、“たかが自転車の違反”と軽く考えていると想像以上に労力がかかり、時間も取られる。

 起訴されなかったとしても、3年以内に2回赤切符を切られると、約6000円の手数料がかかる3時間の自転車運転者講習の受講が必要。もしこれを無視すると、5万円以下の罰金が科せられる。

 警視庁が昨年、都内の自転車に赤切符を交付し送検された数は、4315件。前年の3003件から大幅に増え、今年も9月末までで3906件を数えている。いまや、自転車で前科がつく時代だ。前出の自転車運転者講習の受講対象となる「自転車の危険行為」には15類型がある。

 中でも、今回特に警視庁が重点的に取り締まることになったのが、特に重大事故につながりやすい【1】信号無視【2】一時不停止【3】右側通行【4】徐行せずに歩道を走行の4点だ。意図的な信号無視は論外だが、冒頭の女性のように、そうとは知らずに横断歩道の2灯式(歩行者用)信号に従ってしまった場合も違反になる。自転車ツーキニストの疋田智さんが言う。

「車道を走っている場合は、横断歩道の2灯式信号に〈自転車歩行者専用〉と書かれているか、自転車横断帯がある場合を除き、車両用の信号に従わなければなりません。また、横断歩道を自転車で通行するときは、人がいないなど、歩行者の妨げにならない場合を除き、自転車から降りて、押して渡る必要があります」

 東京都内の自転車事故の約36%を占めているのが「出合いがしら」の事故。主に一時不停止が原因だ。たとえカーブミラーに車や歩行者が映っていなくても、〈止まれ〉の標識には必ず従わなければならない。元警察官で日本交通安全教育普及協会教育推進委員の関勝美さんが言う。

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン