桑原さんは、中途失聴で、両耳が聞こえないことを公表している。2020年、阪神・淡路大震災を描いた柄本佑(35才)主演『心の傷を癒すということ』(NHK)の脚本を務め、大きな反響を呼んだ。
「彼女の紡ぐ言葉には、人の心を徐々に解かしていくような力があるように感じます。これまでの『舞いあがれ!』ではその真価が発揮されていて、“毎週泣ける”という声も上がっていました」
一方の嶋田さんは、2020年の朝ドラ『エール』で助っ人として脚本を担当した実績があり、高い評価を得た。ドラマを急変させた狙いはどこにあるのか。
「航空学校編はプロフェッショナルを目指す厳しい環境下の物語になります。環境の変化をよりわかりやすく認識してもらおうという意図で、脚本家をバトンタッチし、ドラマのテイストに大きく変化を加えたのではないでしょうか。航空学校編ではあえて“他人に合わせない”登場人物が多く描かれていますが、これからの関係性の変化に期待したいです」
突然の“航路変更”に戸惑う視聴者もいるようだが、ここから福原や目黒が「舞いあがる」はずだ。
※女性セブン2022年12月15日号