ライフ

【対談】比叡山大阿闍梨×DAIGO「子育ては修行。大切なのは次に伝えること」

比叡山大阿闍梨・光永圓道さんとDAIGOがこころと整える対談

比叡山大阿闍梨・光永圓道さんとDAIGOがこころと整える対談

「不惑」を過ぎ、孔子が自らの宿命を悟ったと表現した「知命」を迎える2人が緊急対談。仏教で最も苛烈な修行を満行した光永圓道大阿闍梨(47)とDAIGO(44)が「人生」について語り合う。

 * * *
DAIGO:今回、阿闍梨さんの『比叡山大阿闍梨 心を掃除する』、本当に勉強になりました。家の掃除、心の掃除は、本当に大事。結婚してなかったら、ここまで強く共感はできなかったと思います。

光永師:ありがとうございます。

DAIGO:ぼくはこれまでの人生、結婚するまでは「いかに掃除せずに逃げ切るか」をテーマに生きてきました。かなり恥ずかしい話なんですけど。

光永師:自分で掃除をしなくても、どなたかが整えてくださったのですね。

DAIGO:だから結婚した直後は、家のことはなにもやっていなくて。いつだったかな、ある日、妻が仕事に出ているときに、居間のソファに座っていたんです。こう、足を組んで、背筋を伸ばして、カッコつけて、ひとりで。

光永師:ほかに誰が見ているわけでもないのに(笑い)。

DAIGO:そうなんです! でも、突然、「なにやってんだろ。妻が帰ってくるまでに、ぼくが掃除すればいいんだ」と思って。

光永師:最初はやり方もわからないでしょうし、ストレスになりませんでしたか。

DAIGO:いきなり壁にぶちあたりました。掃除機のヘッドって、動かすときにちょっと曲がったら、もうその部分はきれいになってないじゃないですか。だから、部屋の角とか隅が難しい。きっちり見ないと。

光永師:比叡山延暦寺を開いた伝教大師さま(最澄)が、同じことをおっしゃっています。「一隅を照らす」。家庭でも仕事でも、人間関係でも、華やかな舞台の上にばかり注目するのではなく、縁の下の力持ちを讃えましょう。隅々にまで、意識を向けられる人を目指しましょう、といった意味合いです。

DAIGO:白い足袋の汚れは、先に石鹸で手洗いすると本に書いてらっしゃいましたが、ぼくも洗面所で娘の服の染み抜きをやるようになりました。あと、風呂掃除も。なんか自分でアピールした感じですけど、ちゃんと一隅を照らせていますでしょうか。

光永師:はい、見事に。

関連キーワード

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト