芸能

【元局アナ座談会】どうなる?2023年の女性アナ事情「自分から売り込む時代だそうです」

今と昔何が違う?

今のアナウンサーの「時代」について語る3人(左から石井希和アナ=元テレビ朝日、中村仁美アナ=元フジテレビ、亀井京子アナ=元テレビ東京)

 ネット全盛の時代、若者のテレビ離れが加速し、各局のアナウンサーの役割も変化しつつある。これからテレビを彩る“華”たちはどこに向かうのか。元局アナ3人(石井希和=元テレビ朝日、中村仁美=元フジテレビ、亀井京子=元テレビ東京)が、女性アナウンサー業界の今について語った。(全3回の第2回。第1回から読む

 * * *
亀井:若手のなかで上手だと思う女性アナウンサーはいますか?

中村:他局ですけどTBSの篠原梨菜アナ。若手アナウンサーがプレゼンする番組で初めて見て上手だなと思って。その後、一緒にバラエティに出させてもらいましたけど、点と点を線に結ぶ力があって、観察力もすごくて。本人に直接「上手だね」って褒めちゃったくらい。きっと将来すごいアナウンサーになると思う。でも、難しいですよね。局として売り出したい方向性が違ったりするので。

石井:そうなんです。今はフリーの高橋真麻アナは、フジテレビでは歌を歌ったりああいう形で売り出しましたけど、実はナレーションがめちゃめちゃ上手い! そこがもっと評価されてほしいな。

中村:真麻もそうだし、斎藤舞子アナもそう。あの代はナレーションが抜群に上手いんですけど、どう活かすか、局によって意向が違うんですよね。

石井:テレ朝だと『ステーション』と名の付く番組が花形なんです。なかでも2020年、『報道ステーション』から『サンデーステーション』に移った森川夕貴アナは実力のある正統派で、局としてはきちんと温めて育てたいと思っているのでは。

中村:その点でいえば、フジではやっぱり『めざましテレビ』ですね。朝の情報番組に出演することが看板アナとして認められた証になります。

亀井:テレ東の場合、新人アナウンサーは一通り経済系ができるように育てています。『WBS』(ワールドビジネスサテライト)の「トレンドたまご」というコーナーを担当しながらスポーツの現場に行くとか。

石井:今は即戦力の子ばかりが使われて、アナウンサーとして研鑚する場が少なくなっていると感じます。

亀井:最近は自分から売り込む時代だそうですよ。制作とかに「こういうことができます」と自分からアピールすることが求められている。私だったらきっと生きていけなかった(苦笑)。

石井:上層部に直談判するような動きが出てきたのは10年くらい前からですね。「私はスポーツやりたいです」とか、偉い人に直接希望を伝えるケースがあったり。

中村:すごい話ですね。

亀井:私がいた当時は、アナウンス部全体が身内みたいな感覚でアットホーム。落ち込んで帰ってきても、先輩や仲間に励まされたりアドバイスしてもらったりと温かかった。

第3回につづく

【プロフィール】
石井希和(いしい・きわ)/1977年生まれ、東京都出身。2000年にテレビ朝日入局。『ANNニュース』や『やじうまプラス』を担当。2012年に退局後はテレビ出演や司会業を行ないながら、子供や母の支援にも取り組む。

中村仁美(なかむら・ひとみ)/1979年生まれ、大阪府出身。2002年にフジテレビ入局。『クイズ!ヘキサゴンII』などで活躍。2011年にさまぁ~ずの大竹一樹と結婚。現在は3児の母とフリーアナの兼業。

亀井京子(かめい・きょうこ)/1982年生まれ、兵庫県出身。2005年にテレビ東京入局。『スポーツ魂』『ウイニング競馬』などを担当。2008年に当時巨人の林昌範との結婚を機に退社。現在は吉本興業に所属するフリーアナとして活躍。

※週刊ポスト2023年1月13・20日号

関連記事

トピックス

不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《スクショがない…》田中圭と永野芽郁、不倫の“決定的証拠”となるはずのLINE画像が公開されない理由
NEWSポストセブン
多忙の中、子育てに向き合っている城島
《幸せ姿》TOKIO城島茂(54)が街中で見せたリーダーでも社長でもない“パパとしての顔”と、自宅で「嫁」「姑」と立ち向かう“困難”
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
女性アイドルグループ・道玄坂69
女性アイドルグループ「道玄坂69」がメンバーの性被害を告発 “薬物のようなものを使用”加害者とされる有名ナンパ師が反論
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン