国内

皇室典範の改正議論「制度そのものが悲鳴をあげている」「情熱を燃やす政治家がいない」の指摘

皇室に詳しい王室ジャーナリストの多賀幹子氏らが議論

皇室に詳しい王室ジャーナリストの多賀幹子氏らが議論

 昨年は皇室関連のニュースが世間を賑わせた。一方で今年は、皇位継承問題をはじめ、皇室改革が先送りできない課題となる。変わりゆく社会の中で、天皇制をどのように維持していくべきか。皇室に詳しい王室ジャーナリストの多賀幹子氏、国際政治学者の三浦瑠麗氏、ニューヨーク州弁護士の山口真由氏に語ってもらった。【全3回の第3回。第1回から読む

 * * *

国際結婚という選択肢

多賀:今年は佳子さまのご結婚も気になります。

三浦:小室夫妻の結婚騒動で皇族と結婚する一般人のハードルが上がりました。メディアの餌食になりたくない一般男性は躊躇するでしょう。メディアには真摯に反省していただきたいですね。

山口:この際、日本人にこだわらず国際結婚でもいいのでは?

多賀:欧州の王室は国際結婚が当たり前です。デンマークのメアリー皇太子妃はオーストラリアから嫁いできたし、オランダのマキシマ王妃はアルゼンチン出身です。

三浦:日本のメディアは語学能力が高くないので、国際結婚ならお相手の男性にも取材しにくいかもしれません。

多賀:とくにロイヤルがない国の人々は、ロイヤルに大変な憧れを抱いていますから。

山口:将来の天皇である悠仁さまの結婚相手も同じ問題を抱えますね。

多賀:悠仁さまはお茶の水女子大学附属小・中に通われましたが、私はその大学出身なので、悠仁さまの学校生活の情報が集まりました。同級生の女子生徒の親は「悠仁さまから好意を持たれたら将来苦労するから、あまりお近づきにならないように」と娘に言い聞かせていたそう。親としては将来“お嫁さん候補”として娘の名前が出たら困るのでしょう。

三浦:皇室に嫁ぐ一般女性はとにかく大変な思いを強いられる。悠仁さまと結婚する女性には、お世継ぎのプレッシャーもかかってしまうでしょう。

山口:今は体外受精の技術があるから、悠仁さまに嫁ぐ女性は20代の時に卵子をたくさん凍結しておけば、高い確率で男子が産めると思います。どうしても男系男子の血統が大事なら、今のうちに男性皇族の精子を凍結しておくべきかもしれません。進化する科学技術もまた、皇室の維持のために無視できないのでは。

関連記事

トピックス

日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の発端】瑠奈被告(30)は「女だと思ってたらおじさんだった」と怒り…母は被害者と会わないよう「組長の娘」という架空シナリオ作成 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
松岡茉優と有岡大貴
【8年交際の全貌】Hey!Say!JUMP有岡大貴と松岡茉優が結婚「この春、引っ越した超こだわりの新居」
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子
《愛人との半同棲先で修羅場》それでも三田寛子が中村芝翫から離れない理由「夫婦をつなぎとめる一通の手紙」
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告
【父親とSMプレイの練習していた】瑠奈被告(30)の「女王様になりたい」に従った従順な両親の罪
NEWSポストセブン
渡部建
「夫婦生活に大切なものが3つあります」アンジャッシュ渡部建、新ビジネス「結婚式VTR」でのスピーチ内容が反響呼びオファー殺到
NEWSポストセブン
藤井聡太八冠、満員電車で予期せぬハプニング 隣に座った女性が頭をカックンカックン…冷静な対応で見せた“強メンタル”
藤井聡太八冠、満員電車で予期せぬハプニング 隣に座った女性が頭をカックンカックン…冷静な対応で見せた“強メンタル”
女性セブン
佳子さま
【不適切なクレームが増加?】佳子さまがギリシャ訪問中に着用のプチプライス“ロイヤルブルーのニット”が完売 それでもブランドが喜べない理由
女性セブン
杏が日本で入院していた
杏が日本で極秘入院、ワンオペ育児と仕事で限界に ひっきりなしに仕事のオファーも数日間の休みを決断か
女性セブン
田村瑠奈被告
【戦慄の寝室】瑠奈被告(30)は「目玉入りのガラス瓶、見て!」と母の寝床近くに置き…「頭部からくり抜かれた眼球」浩子被告は耐えられず ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子(インスタグラムより)
《三田寛子が中村芝翫の愛人との“半同棲先”に突入》「もっとしっかりしなさいよ!」修羅場に響いた妻の怒声、4度目不倫に“仏の顔も3度まで”
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
【独占スクープ】中村七之助が京都のナンバーワン芸妓と熱愛、家族公認の仲 本人は「芸達者ですし、真面目なかた」と認める
女性セブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【絶望の浴室】瑠奈被告(30)が「おじさんの頭持って帰ってきた」…頭部を見た母は「この世の地獄がここにある」 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン