スシローを運営する「あきんどスシロー」は1月30日に当該店舗のすべての湯呑みの洗浄、しょうゆボトルの入れ替えを実施したことを公表。2月1日に迷惑行為を行なった当事者と保護者から謝罪を受けたことを公表したが、被害届を提出し、「引き続き、刑事と民事の両面から厳正に対処する」としている。スシローの株価は1月31日だけで145円下落し、時価総額は170億円近く下がった。スシローのみならず、回転寿司という業態そのものへの消費者の安心感とイメージを悪化させる重大な事態となった。
記者は、岐阜県内にある当事者の自宅を訪れた。最寄りの駅から車で40分ほどの山間にある一軒家だ。呼び鈴を押すと、父親が対応した。
──スシローの一件で、事実関係を確認したいと思っております。
「それは……言えないんですよ」
──謝罪に行かれたのは事実でしょうか?
「そうですね。すみません」
──お父さんが動画を撮影されたという話がネット上では出ていますが。
「それは(とんでもないという顔をして)ないです」
──あれはお友達が撮影したものなんでしょうか。
「(うなずきながら)そこまでも言っていいものなのか……詳しいことは本当に何も言えないんですよ…。僕も弁護士さんの方にお願いしてありますので、何も話さないようにと言われておりますので」
父親は記者の目をしっかり見ながら話し、実直な性格であることが窺える。息子本人の話になると、目に涙を溜める。