スポーツ

ダルビッシュ有 侍ジャパンの宮崎キャンプ前に向かったのは「亡き義兄・KIDのジム」だった

亡くなった総合格闘家の山本KID徳郁さんのジムを、ダルビッシュ有が訪れていた

亡くなった総合格闘家の山本KID徳郁さんのジムを、ダルビッシュ有が訪れていた

 WBCに出場する侍ジャパンの選手の中で、唯一メジャー組で日本の「宮崎強化合宿」に参加し注目を集めているのがダルビッシュ有(36)だ。アメリカから帰国すると、宮崎へ直接チャーター便で乗り付けたことも話題となったが、実はその前に寄っていたところがあった。その場に居合わせた男性が語る。

「2月15日の午前中にたまたま総合格闘家の山本KID徳郁さんが開いたジム『YAMAMOTO SPORTS ACADEMY(YSA)』に寄ったら、駐車場にダルビッシュさんの姿があったんです。訪日したらそのまま宮崎のキャンプに行くと思っていたので、驚きました。

 ダルビッシュさんが駐車場から歩いてきてジムに入るタイミングで、声をかけてサインをお願いすると、『ちょっと待ってね』と言ってわざわざ荷物をジムに置いてから、戻ってきてサインを書いてくれました。写真撮影も快く受けてくれただけでなく、握手もしてくれて…! 感動しました。

 ダルビッシュさんはその後、午前9時から2時間ほど、ジムでトレーニングをしていました。バットやグローブも持っていましたね。ジムには妻・山本聖子さんの姉・山本美憂さんや美憂さんの息子の山本アーセンさんも来ていて、ダルビッシュさんはすごく楽しそうに話をしていました」

 ダルビッシュの妻・聖子の家族といえば、父は著名な元レスリング選手・山本郁榮氏、姉の美憂はレスリング世界選手権を史上最年少で優勝、兄のKIDは総合格闘技「HERO’S 2005」ミドル級世界王者、聖子自身もレスリング世界選手権で何度も優勝するなど“華麗なる格闘技一家”だ。

 KIDは2018年に41歳という若さで胃がんでこの世を去ったが、その際にダルビッシュは『愛してるよ』というタイトルでブログを更新し、追悼文を寄せている。

 そこには、「4年ほどしか経ってませんが、家族として繋がられたことを本当に誇りに思います」と綴られていたほか、同年6月の終わりにKIDから「普段あんま恥ずかしくて話せないけど。マジで大好きだよ。心から愛してるよ」というメッセージをもらったことを紹介し、「優しく、愛が深いけど、すごくシャイなKIDさんが心から言ってくれたことが本当に嬉しくて、でも凄く恥ずかしくて5分ぐらい動揺してしまいました」「KIDさんに言われた言葉を一生忘れません」という言葉が並んでいた。スポーツ紙記者は言う。

「亡くなったKIDさんのジムは、現在姉の美憂さんと甥のアーセンさんが運営しています。ダルビッシュは聖子さんと米ロサンゼルスにいた頃、KIDさんがわざわざ夫妻に会いにアメリカまで来てくれるなど、家族ぐるみの付き合いをしていて、本当の兄弟のように思っていたようです。

 そんなKIDさんがやっていたジムや、KIDさんの家族をずっと気に懸けていたのではないでしょうか。ダルビッシュは14日に帰国し、15日の午後に宮崎入りしていますから、15日の午前中にジムに寄ったのだとしたら、ハードスケジュールの中、少しでも時間を作ってそのジムに寄りたかったという強い思いが伝わってきます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
松本智津夫・元死刑囚(時事通信フォト)
【オウム後継「アレフ」全国に30の拠点が…】松本智津夫・元死刑囚「二男音声」で話題 公安が警戒する「オウム真理教の施設」 関東だけで10以上が存在
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
9月1日、定例議会で不信任案が議決された(共同通信)
「まあね、ソーラーだけじゃなく色々あるんですよ…」敵だらけの田久保・伊東市長の支援者らが匂わせる“反撃の一手”《”10年恋人“が意味深発言》
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
8月に離婚を発表した加藤ローサとサッカー元日本代表の松井大輔さん
《“夫がアスリート”夫婦の明暗》日に日に高まる離婚発表・加藤ローサへの支持 “田中将大&里田まい”“長友佑都&平愛梨”など安泰組の秘訣は「妻の明るさ」 
女性セブン
経済同友会の定例会見でサプリ購入を巡り警察の捜査を受けたことに関し、頭を下げる同会の新浪剛史代表幹事。9月3日(時事通信フォト)
《苦しい弁明》“違法薬物疑惑”のサントリー元会長・新浪剛史氏 臨床心理士が注目した会見での表情と“権威バイアス”
NEWSポストセブン
海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン