2009年大会でマウンドに太極旗を立てる韓国代表(写真/共同通信社)
韓国の漢陽女子大学の平井敏晴助教授が決戦を控える韓国内の様子を語る。
「現在、韓国内のWBCに関する報道はまだ落ち着いていますが、大会直前になると一気に盛り上がるのが特徴です。大会が始まって手強いメンバーを揃えた日本に勝利するようなことがあれば、WBCへの関心がさらに高まるでしょう」
一方で早くも“場外戦”を始めた韓国メディアもある。スポーツ紙デスクが語る。
「ダルビッシュ有(36)が侍ジャパンの強化合宿に早期合流できたにもかかわらず、同じパドレス所属の金河成の合流は叶いませんでした。この対応の差を受けて、『不公平ではないか』と批判する韓国メディアがあり、SNSでもダルビッシュに不平を漏らす声が見られています。チームと折り合いをつけて合流したダルビッシュにとっては思わぬとばっちりとなりました」
そして韓国メディアやファンから最も熱い視線を注がれている日本代表メンバーが、エンゼルスの大谷翔平(28)だ。前出のスポーツ紙デスクが語る。
「大谷は韓国内でも“アジアの星”と称されるほどの人気を誇っています。一方で韓国代表には、2015年の野球国際大会『プレミア12』で対韓国戦2試合に登板した大谷に、合わせて13回無失点21奪三振と完璧に封じられた苦い記憶がある。雪辱を期す韓国代表はなりふり構わず大谷攻略法を駆使してくるでしょうし、一部の韓国メディアも大谷との再戦を煽っています」
※週刊ポスト2023年3月10・17日号