テレビ東京の企画「美人大喜利」に出演した蝶花楼桃花。藤田ニコル、渡邉美穂、野呂佳代、フワちゃんとともに。(本人のブログより)
「今、落語協会でいえば女性の真打は私で10人目。女性の落語家は30人ほどとなっています。以前は私が出ていくと、『おおっ! 女だよ女!』と驚かれるとか、『えっ? 女性の落語家さんっているんですか?』と言われたりもしたのですが、そういうことはなくなりましたね。女性が落語をやっているということが、『あ、あるんだな』という認識に変わってきているように思います。
特徴としては『女性の自虐ネタ』への反応が変化してきていると感じます。『結婚できない』とか『ブスネタ』とか、『女の幸せ的』な“女性特有のネタ”への反応が、私が前座だった頃のような、単純な笑いだけではなくなってきている。伝統芸能の世界ということで保守的な部分も多い寄席が、変わってきたという感覚があります。
とはいえ、まだまだ完全にフラットというわけではありません。今は『女流』を個性や特徴のひとつと考えて活動していますが、今後は女性落語家がいることがもっと自然になって、いつしか『女流』や『女性』という肩書きそのものがなくなるかもしれないと思っています」
ミュージカルにも挑戦してみたい
今後の活動について、桃花はこう話した。
「お仕事はできる限りお受けしたいと考えています。二ツ目時代に、ヌードグラビアのオファーをいただいたときは、さすがにお断りしましたけど 。
今までに、映画や舞台なども経験させていただきました。映画『耳かきランデブー』(2017年)の主演で映画祭に参加させていただいたときには、レッドカーペットを歩いていると『蕎麦食べて!』と声がかかって。落語家=蕎麦のイメージだったのでしょうか。“え?”って思って、その後の漫談のネタに使わせていただいています。
今後はたとえばミュージカルなどにも挑戦してみたいです。歌は大好きなので。すべてのお仕事は、無関係に見えても何らかのかたちで落語に返ってくると思っています。
私は面白い人間ではないので、経験したことや思ったこと、感じたことを、すべて落語に活かしていくしかない。落語は、その人が生きてきた“人生”が反映される芸です。だから、お芝居でも、歌でも、なんでもやらせていただきたいと考えています。え? セクシーグラビアですか? いやいや、それはやりませんよ(笑)。
私の夢は、可愛いおばあちゃんの落語家になることです。今はまだおばあちゃんの落語家はいないので、初めてそうなりたいと思っています」
