ライフ

症状ないけど血圧を下げたい人に“加藤式降圧法”「ツボ押し」と毎日5分の「ストレッチ」

血圧降下法に有効なストレッチなどを紹介(イメージ)

血圧降下法に有効なストレッチなどを紹介(イメージ)

 高血圧と診断されて、処方された薬を飲み続けないといけない……そんな生活のなかでは、可能であれば正常な値に「下げたい」と思うのが自然だろう。降圧剤の服用や減塩などの食事制限をせずに「血圧を50下げる」メソッドを提唱しているのは、薬剤師の加藤雅俊氏だ。

 加藤氏は、ベストセラー『薬に頼らず血圧を下げる方法』(アチーブメント出版)の著者で、多方面から病気にアプローチする「ホリスティック医学」の第一人者。人間が本来持つ「自然治癒力」を働かせて健康を保つ方法を研究している。そもそも血圧が上がる理由について、加藤氏はこう説明する。

「歳を重ねたとしても、酸素や栄養素は若い頃と同じように脳や全身に送られなければいけません。加齢によって心肺機能が衰えたり血管や筋肉が硬くなれば、その分、心臓は血流に勢いをつけるために心拍数を上げる必要があります。血圧が上がるのはそのためです。

 ですから医師に処方された降圧剤を飲んで数値だけ下げたとしても、身体の機能低下という点は何も解決できていないわけです。また、医師は『減塩』指導をすることが多いですが、大規模調査では日本と比べて食塩摂取量の少ない欧米のほうが高血圧の有病率が高いことがわかっています」(以下「 」内のコメントは注記がない限り加藤氏)

 加藤氏の問題意識は、医学界における高血圧治療のあり方にも向かう。

「薬に頼って数値を下げる治療法は、大量処方・副作用などの問題につながります。近年は高血圧の診断基準の数値を厳格化することで、それまでは降圧剤を服用する必要がなかった人まで“患者”にしてきた側面もある。

 私は血圧の基準値は、かつて日本でも採用されてきた上(収縮期血圧)が『年齢+90』でいいと考えています。70歳なら160、80歳なら170で大丈夫です」

 とはいえ、その数値を超えてしまった場合は注意が必要だ。

「本来の正常値である『年齢+90』という数値を超えた場合、血圧の数値が身体に起きている何らかの異変のサインであると受け止めることができます。息苦しさや動悸など、気になる症状があれば医療機関に行きましょう。もし症状はないなかで血圧を下げたい場合は『加藤式降圧法』を推奨しています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
《ジャンボ尾崎さん死去》伝説の“習志野ホワイトハウス豪邸”にランボルギーニ、名刀18振り、“ゴルフ界のスター”が貫いた規格外の美学
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン