――梶浦さんからみて、LiSAさんの歌詞の魅力は、特にどのような点にありますか?
梶浦:きらっと光る言葉を出されます。すごくキャッチーな言葉を使われますよね。それが素晴らしいなと思います。
――作詞できる者同士だからこそ、できた共作ということもいえますね。
梶浦:そうですね。正直、一度も歌詞を書いたことのない方に、「好きに変えていいですよ」とは言えませんから。でも、逆にLiSAさんだったら、「どういうふうに素晴らしく手を入れてくださるだろう」というワクワクがあったので、楽しみでした。
【プロフィール】
梶浦由記(かじうら・ゆき)/作詞・作曲・編曲を手掛けるマルチ音楽コンポーザー。1993年「See-Saw」のコンポーザー兼キーボーディストとしてデビュー。現在はアニメを中心とした劇伴音楽を手掛け、「ソードアート・オンライン」、「魔法少女まどか☆マギカ」、「鬼滅の刃」等、数々の話題作を担当。
【聞き手・文】
春日太一(かすが・たいち)/1977年生まれ、東京都出身。映画史・時代劇研究家。
撮影/藤岡雅樹
※週刊ポスト2023年3月24日号