スポーツ

【WBC記者座談会】スポーツ紙、グッズ販売のミズノ、里崎智也…“WBC特需”でいちばん得したのは誰か

グッズは売り切れ続出(時事通信フォト)

グッズは売り切れ続出(時事通信フォト)

 エンゼルス・大谷翔平(28)やパドレス・ダルビッシュ有(36)の参戦もあって大きく盛り上がっているWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。多くの関係者が携わる今回の大会だが、そのなかでいちばん恩恵を受けているのは? 今大会の表も裏も知り尽くした4人の現役記者がタブーなしで語り尽くす!【全3回の第2回。第1回から読む

「スイングが速すぎる!」

スポーツ紙デスクD:何だかんだ言って、「WBC特需」の恩恵を一番受けているのは俺らじゃないか? 試合直後の深夜や翌朝にワイドショーやニュースでWBCネタがどんどん報道されるから、野球ファンはお腹が一杯だろうと思ったが、50歳以上の世代が「紙でも読みたい」とコンビニでスポーツ紙が売れている。

在阪スポーツ紙デスクA:ただ、スポーツ紙にも明暗があるよ。スポーツ報知とスポーツニッポンには、フィギュアスケートの羽生(結弦)クンと関係が近い記者とカメラマンがいる。だから羽生クンがイベントをすると良い写真が撮れるのでファンがそれを求めて紙が売れるんだよ。今回、彼が座長を務めるアイスショーがWBCと同時期に開催された。この2社だけが羽生クンの特大写真も掲載していたからか、完売したコンビニも出ているらしいな。

スポーツ紙記者B:WBC関連で独自ネタやスクープを取って売り上げに貢献したいところですが、それは難しいですね。現場は記者の数や場所など厳しい取材規制がありますし、記者は選手が移動する「ミックスゾーン」で呼び止めて代表メンバーから話を聞くけど、顔見知りの記者が声をかけると他社の記者もすぐ群がる。だから短時間しか話を聞けないし、報じる内容が各社横並びになるんです。

スポーツ紙記者C:記者だけでなく、カメラマンも大変そうですね。「大谷のスイングが速すぎて、シャッターのタイミングが合わない……」と嘆いていました。早い段階から連写をしないと、インパクトの瞬間を捉えることができないと。「大谷が打席に入ると緊張する」と言っていました。やはり規格外ですね。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン