ラーズ・ヌートバー(時事通信フォト)
グッズが届くのは8月
デスクD:テレビも明暗が分かれているな。10日の韓国戦の平均世帯視聴率が44.4%をマークして、昨年のサッカー「カタールW杯」の数字を超えたと話題になったけど、盛り上がっている局はテレビ朝日とTBSだけ。WBCの試合の地上波放送はその2局の独占で、他局はスポーツニュースで取り上げるぐらい。巨人戦を地上波で放送する日本テレビはもうやっつけなのか「野球人気に火がつけばいいな」と期待しているみたいだ。
在阪デスクA:視聴率がW杯を超えたって話だけど、単純に野球のほうが観られているとは言いがたいよな。サッカーは本田圭佑のオモシロ解説が話題を呼んで、テレビではなくインターネットTV「ABEMA」で見た人が多かった。一方の野球は、放送時間帯も19時スタートと良かったし、ネットでの放送は有料の「アマゾン・プライム・ビデオ(アマプラ)」だからな。テレビで観ようとする人も多かったはず。
デスクD:そのアマプラで解説をやっているのが、日本が世界一となった第1回WBCのメンバーである里崎智也だが、テレビの特番にも出まくっている。自身のYouTubeチャンネルでもWBCをネタに動画を配信しているし、大儲けなんじゃないか(笑)。
記者B:それで言うと、WBCの公式グッズを販売する「ミズノ」もウハウハだと思います。東京ドームの売り場は開店前からファンが殺到しており、朝6時から事前抽選受付をして入店の順番を決めるといった状況でした。1日の販売数量が決まっていて、ユニフォームはホームとビジター各1枚と制限されていましたが、すべてのグッズが即完売だった。
記者C:ミズノの関係者から聞いた話なんですが、ユニフォームや選手の名前入りタオルなどのグッズを増産しても販売が追いつかない状況だそうです。今月13日に受注生産としてネットで追加募集しましたが、大会の期間中には間に合わず、商品が購入者の手元に届くのは8月以降とのこと。しかし、それでも売り切れが続出しているようです。特に大谷、ダルビッシュ、村上の売れ行きが良いそうですが、今大会で一躍ヒーローになったヌートバーも追い上げがすごいという。
(第3回につづく)
※週刊ポスト2023年3月31日号