会見を開いた(時事通信フォト)
恐怖を覚え、パニック障害になったこともあるという。
「“借金がある”と聞いたことがあるので、お金に困っていたのかもしれません。以前から『ジャニーさんの動画を売ったらお金になるかも』と言っていましたが、性被害のことは今回初めて知りました」(Duuy氏)
カウアン氏は2022年11月に現在国際手配中のガーシー容疑者と対談した際も、ジャニー氏の性虐待を告発し、ほかの被害者についても具体的な実名を挙げていた。
「あくまで、行為があったことを示唆した程度ですが、真偽は不明で、たとえ事実だとしてもアウティング(本人の同意なく性的志向などについて第三者に暴露する行為)に当たる可能性もある」(前出・芸能関係者)
さらに今年3月11日には、自身のTwitterで《ジャニーズに訴えられてしまいました》と投稿。しかし、これは事実ではなかった。併記されたURLをクリックすると、東日本大震災の復興支援のサイトに飛び、結果的に募金を促す行為となったが、賛否が巻き起こった。
「性被害を実名で訴えることは勇気のいることで、彼を支援する声は少なくない。だから純粋に“募金をお願いします”だけでよかったのでは……言動の過激さを指摘する声が出てきたのは残念でした」(前出・別の芸能関係者)
BBCの取材にジャニーズ事務所は「聖域なきコンプライアンス順守の徹底」を宣言したが、抜本的な解決策とは言い難い。
「ジャニーズ内部では誰もが性被害について大きな問題と認識しているが、ジャニー氏が亡くなっている以上、全容は確認のしようがないというのが本音でしょう。被害の性質上、当事者への聞き取りにも限界がある。
調査と同時に必要なのは、ファンや共に仕事をしてくれているかたがたへの説明やフォロー。そして、タレントたちの名誉回復です。すでに何人かのタレントが立ち上がり、連日議論を重ねています。彼らは冷静で、反省すべきは反省し、この難局を乗り越えるために一致団結しているようです」(テレビ局関係者)
意義のある告発だからこそ無用な二次被害などが出ないよう、報じる側にも受け取る側にも慎重な姿勢が求められている。
※女性セブン2023年5月4日号