海外メディアも報道(時事通信フォト)
「動画を売ったらお金になるかも」
BBCの報道に続き、『週刊文春』の取材に応じるなどして、この問題を訴えたのが元Jr.のカウアン・オカモト氏(26才)だった。4月12日、カウアン氏は日本外国特派員協会で会見を開き、被害の実態を実名告発した。
「事務所に在籍していた2012年から2016年までの4年間に、合宿所と呼ばれるジャニー氏の自宅などで15回以上にわたって性的な被害を受けたといいます。初めて行為があったのは15才のときで、当時ジャニー氏は81才。合宿所に出入りしていたJr.のほぼ全員が被害に遭い、4年間のうちに『100から200人は被害に遭っていたと思う』と話し、世間に衝撃を与えました」(前出・芸能関係者)
もっともリュウ氏はそれらの数字には懐疑的だ。
「4年間で200人はさすがに考えられないと思います。ぼくはジャニーさんに合鍵を渡されて合宿所に出入りしていましたが、そんなに大勢が出入りするのを見たことがない。ほかの人はたいていジャニーさんの車で来ていたので、一度に来る人数は限られていました」
それでも人数の多寡にかかわらず、判断能力が充分とは言えない少年への性虐待は、それが事実なら許されざる行為である。勇気ある告発者となったカウアン氏とはいかなる人物なのか。
「両親はともに日系ブラジル人で同期はKing & Princeの平野紫耀さんら。Sexy Zoneのバックで踊っていた頃から、ソロで歌を披露するほど目立つ存在でした。ポルトガル語と英語に堪能でジャニーさんとは流ちょうな英語でコミュニケーションを取ることもあったようです。平野さんと神宮寺勇太さん、岩橋玄樹さんの4人で『Sexy Boyz』というグループとして活動した時期もありました」(別の芸能関係者)
2016年の退所後、一時は同時期に辞めた3人のJr.とANTIMEというグループで活動していた。ルーツのあるブラジルと日本の懸け橋になることを目標に、ブラジルでも活動したが、ここ数年は拠点を日本に置いていた。コロナ禍の影響もあり、活動が制限され苦しんでいた面もあったという。元同居人でミュージシャンのDuuy氏が意外な素顔を明かす。
「カウアンさんとは2022年1月から半年ほど一緒に過ごしていました。地方にいたぼくに一緒に音楽をやろうと声をかけてくれて引っ越し費用も出してくれたのですが、上京後に指示された仕事はFXの運用でした。最終的には200万円以上の損失を出し、借りてないお金の借用書を書かされたこともあります。“根性を叩き直せ”と引っ越しのバイトをやらされましたが給料は取られ、ほかの仕事でも、まともなギャラは払ってもらえませんでした」