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ドラマ『教場』で話題の警察学校 卒業生が明かした「一歩間違えば命の危険につながる教官の“鉄拳”」

警察官としての基礎を警察学校で学ぶ(イメージ)

警察官としての基礎を警察学校で学ぶ(イメージ)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、ドラマで注目されている警察学校について。

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 木村拓哉(50才)主演のドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)が、4月から放送されている。原作は長岡弘樹の『教場』シリーズで、2020年、2021年にはSPドラマとして『教場』『教場II』が放送された。これまでの教場では神奈川県警の警察学校を舞台に、冷徹で最恐の教官風間が「警察学校は優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場」として、生徒たちを徹底的に指導し鍛える様子が描かれていた。今とは違う昭和の時代の教場はどんな様子だったのか、警察学校の同期だという警視庁の組織犯罪対策部の元刑事T氏とY氏に話を聞いた。

「ドラマ教場のような事件は、今も昔も実際の警察学校では起こらない。だが細かな部分はきちんと取材したんだろう。かなりリアルだ」というT氏。原作やドラマでは、身なりが整っていないだけで腕立て伏せ、一人がミスをすると連帯責任になり、グラウンドを何十周もさせられている。

「身なりを整えておくことはもちろんだが、寝ていた布団も毎朝、きっちり畳まなければならない。畳み方が悪いと、部屋をチェックしにきた教官に容赦なく窓から布団を投げ捨てられた掃除の仕方が悪いとやり直し、連帯責任で部屋の全員で腕立て伏せだ。手帳を確認する時などは、モタモタしてしまうヤツが必ず出てくる。するとここでも連帯責任、全員でグラウンド十周!と命令された」(T氏)

 ミスや乱れは心の緩みであり、現場においてはそれが本人だけでなく全員の命取りになる可能性がある。そのため教場では命令には絶対服従、上意下達が必須になる。

 Y氏も「朝の点呼に遅れたヤツがいて、全員で腕立て伏せをさせられた。警察は時間厳守が徹底される」。話は逸れるが、時間厳守の警察官は時間よりも早く行動する習慣がある。ある警察官の退職祝いに招かれ、予定より30分早く現場に到着した時のことだ。きっと1番乗りだと思い、会場となった部屋に入ると、そこにはすでに全員が集まっていた。さすが警察官だと妙に感心したが、教場での訓練は彼らの体に染みついているのだろう。

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