NHK退職が明らかになった武田真一アナ

『DayDay.』司会の武田真一アナ

『DayDay.』の9時またぎは様子見か

 一方、番組内容で直接的なライバルとなるテレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』とフジテレビの『めざまし8』の8時台はどうなのでしょうか。

 どちらもいくつかのニュースをテンポよく紹介していくコーナーからスタート。『羽鳥慎一モーニングショー』は動物の癒し映像からはじめるのが定番であり、一方の『めざまし8』は「独自」「物議」などのフレーズをつけたインパクトのあるニュースを選ぶ傾向があります。

 それに続く8時台のトップ特集は、時事ニュースの中から日替わりで選ばれていますが、今春で目につくのは両番組ともスポーツや芸能などエンターテインメントの占める割合が増えていること。春という季節やコロナ禍のムードが薄れたからなのか、「これまでよりも番組そのものを明るくしよう」という姿勢を感じさせます。

 また、日本テレビが『DayDay.』をスタートさせる“9時またぎ”はどうなのか。『羽鳥慎一モーニングショー』は「8時台の特集をそのまま9時台に持ち越す」、『めざまし8』は「9時をすぎてからゆるやかに生活情報や天気予報のコーナーをはじめる」という構成であり、これまでとほとんど変わっていないように見えます。まずは「様子見」という段階なのでしょうか。

『DayDay.』は山里亮太さんと武田真一アナのトークからスタートしているだけに、このオープニングが毎分視聴率を獲得するようになると、両番組も何らかの9時またぎ対策を考えるでしょう。

 いずれにしても、日本テレビの思い切った編成戦略が朝の番組表を大きく変えたことは間違いなく、ネット上には「番組表がややこしくなった」「時間の感覚がズレてしまう」「まだ慣れない」などと戸惑うような声も見られます。もちろん「8時をまたぐ番組や9時スタートの番組のほうが見やすい」という声もありますし、そのポジティブな声をどのように増やしていくのか。制作サイドにとっては腕の見せどころでしょう。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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