芸能

映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』公開10日で407万人動員 初の興行収入100億円超えも射程圏内

(C)2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会 (C)青山剛昌/小学館 少年サンデー連載中

(C)2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会 (C)青山剛昌/小学館 少年サンデー連載中

 決して触れてはいけない玉手箱が開かれたとき、封じ込めた過去がいま、洋上に浮かび上がる──。公開から10日で観客動員数407万人、興行収入58.6億円突破というロケットスタートを切ったのは、4月14日に公開された『名探偵コナン 黒鉄の魚影』だ。シリーズ26作目となる本作が公開されると、「鳥肌が止まらない」「過去最高傑作」と瞬く間に口コミが広がり、興行収入100億円超えが確実視されている。

 今作の舞台は東京・八丈島近海に浮かぶ海洋施設『パシフィック・ブイ』。そこで進められる「新技術」を巡って、コナンたちと黒ずくめの組織との激闘が描かれる。

 物語の鍵を握るのは、過酷な運命を背負う少女・灰原哀。元は黒ずくめの組織の一員で、工藤新一の体を縮ませた薬の開発者ながら、自身も薬を飲み、いまは小学生の姿となっている。出会った当初こそ、灰原に怒りと疑いの目を向けたコナンだったが、彼女の苦悩を知ったいまは唯一無二の理解者といえる存在になっている。

 今作では、そんな灰原のコナンに対する秘めた思い、心の機微が繊細に描かれる。同月15日に東京・日比谷で行われた公開記念舞台挨拶で、灰原役の林原めぐみが「いつ死んでもかまわないと思っていた子が、生きることに強い意志を持てるようになった」と話したように、彼女の変化にも注目だ。

 これまでずっと映画を見てきたコナンファンも、最近は映画から遠ざかっている人も楽しめる今作といえそうだ。。

※女性セブン2023年5月11・18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
水原一平の賭博スキャンダルを描くドラマが「実現間近」…大谷翔平サイドが恐れる「実名での映像化」、注目される「日本での公開可能性」
週刊ポスト
川崎、阿部、浅井、小林
女子ゴルフ「トリプルボギー不倫」に重大新局面 浅井咲希がレギュラーツアーに今季初出場で懸念される“ニアミス” 前年優勝者・川崎春花の出場判断にも注目集まる
NEWSポストセブン
6年ぶりに須崎御用邸を訪問された天皇ご一家(2025年8月、静岡県・下田市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下と愛子さま、爽やかコーデの23年 6年ぶりの須崎御用邸はブルー&ホワイトの装い ご静養先の駅でのお姿から愛子さまのご成長をたどる 
女性セブン
「最高の総理」ランキング1位に選ばれた吉田茂氏(時事通信フォト)
《戦後80年》政治家・官僚・評論家が選ぶ「最高の総理」「最低の総理」ランキング 圧倒的に評価が高かったのは吉田茂氏、2位は田中角栄氏
週刊ポスト
コンサートでは歌唱当時の衣装、振り付けを再現
南野陽子デビュー40周年記念ツアー初日に密着 当時の衣装と振り付けを再現「初めて曲を聞いた当時の思い出を重ねながら見ていただけると嬉しいです」
週刊ポスト
”薬物密輸”の疑いで逮捕された君島かれん容疑者(本人SNSより)
《28歳ギャルダンサーに“ケタミン密輸”疑い》SNSフォロワー10万人超えの君島かれん容疑者が逮捕 吐露していた“過去の過ち”「ガンジャで捕まりたかったな…」
NEWSポストセブン
公選法違反の疑いで刑事告訴され、書類送検された斎藤知事(左:時事通信フォト)と折田楓氏(右:本人SNS)
“公選法違反疑惑”「メルチュ」折田楓氏の名前が行政SNS事業から消えていた  広島市の担当者が明かした“入札のウラ側”《過去には5年連続コンペ落札》
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
反論を続ける中居正広氏に“体調不良説” 関係者が「確認事項などで連絡してもなかなか反応が得られない」と明かす
週刊ポスト
スーパー「ライフ」製品が回収の騒動に発展(左は「ライフ」ホームページより、みぎはSNSより)
《全店舗で販売中止》「カビだらけで絶句…」スーパー「ライフ」自社ブランドのレトルトご飯「開封動画」が物議、本社が回答「念のため当該商品の販売を中止し、撤去いたしました」
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト