丸佳浩が復帰した場合の外野はどうなるか
松井は一軍デビューして最初の2試合はヒットを打ったが、その後が続かなかった。しかし、秋広はスタメン起用5試合全てでヒットを放っている。昨年もファームで109試合、393打席立って経験を積んでいる。
「1年目の松井と違って、秋広は今後の試合でも期待できる環境があります。坂本勇人が高卒2年目の2008年にスタメンに定着した時は、3番に小笠原道大、4番にアレックス・ラミレスがいた。原監督が秋広を、当時の坂本と同じように“育成枠”と割り切って使う考えもあるかもしれません。今の秋広は“育成枠”どころか、欠かせない戦力になっていますが、不振の時期も必ず訪れる。その時、原監督がどうするか」
広島からFA移籍してきた2019年からの連覇に貢献した丸佳浩は今年34歳。数年先を考えると、巨人は“丸の後継者”を作らなければならない。
「現在は足の状態が良くない丸佳浩が完全復帰した場合、外野の布陣をどうするか。29日の試合ではライトにオコエ瑠偉、センターにブリンソン、レフトに秋広でしたが、この中で誰を引っ込めるのか。今の状態を見れば、少なくとも右投手なら秋広は使ってほしい。そして左投手も攻略できるようになれば、不動のレギュラーになれるでしょう。外国人選手は活躍してもだいたい数年でいなくなりますが、秋広がモノになれば、1つのポジションが15年安泰になる。そのくらいの逸材です」
4月29日までスタメン時の打順は7番1試合、8番3試合、2番1試合となっている。
「プロ初本塁打を放った29日のように2番もありでしょう。後ろに強打者が控える打順で使う方が生きる。8番で後ろがピッチャーだと、相手投手がフォアボールでも良いと勝負を避ける場面も増え、まともにストライクを投げるケースが少なくなる。それでボール球を振り出すと、不調になる可能性が出てくる。8番以外で使いたいですね」
原監督がどのような起用法で、秋広を巨人の主軸に育てるか。ファンの期待も高まるだろう。