芸能

『できるかな』高見のっぽさんが語っていた「子供=小さい人」への思い 「迎合したり、妥協して演じるなんて絶対にしませんでした」

子供のことを「小さい人」と呼んでいた「ノッポさん」こと高見のっぽさん

子供のことを「小さい人」と呼んでいた「ノッポさん」こと高見のっぽさん

 NHK教育テレビの工作番組『できるかな』で人気だった“ノッポさん”こと高見のっぽさんが、2022年9月10日に亡くなっていたことが分かった。88歳だった。『できるかな』終了後、高見さんはどんなことを考えていたのだろうか。高見さんは82歳当時の2016年に、自身の人生哲学を盛り込んだエッセイ『ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?―ノッポ流 人生の極意―』を上梓している。当時の高見さんのインタビューの一部を、ここに再掲載する。

 * * *
──どんな想いを込めてこの本を書きましたか?

 この頃、人と人との関わりがなくなっている気がしているんです。「個」が強くなってきているんですね。それじゃあ少ぉし寂しいです。自分が他の人間を好きになれば、他の人間も自分を好きになってくれますよ。

 人は一人では生きられないんですから。この本では、人との関わりを大切にしてもらいたいという願いを込めて書きました。みんなが仲良くなるのはなかなか難しいことです。

 例えば自分が55なら、相手に45あげる。60だったら40あげる。そんな思いやりが大切だと思います。自分がちょっと多くたっていいんです。人間ですから(笑)。

──ノッポさんが子どもを「小さい人」と呼ぶようになったのはいつからなのですか?

 もう最初からおチビさんのことは「小さい人」と思っていました。大人に従う子供だなんて、思っちゃいません。『できるかな』の頃よりも、ずうっと前からそう思っていました。

 子ども時代には大人との相克ってありますよね。私は自分自身の記憶を顧みるに、当時の自分は何ひとつ間違っていなかったって、82歳になった今でも思うんです。あの時の感性や感情は今でも変わりはありません。

「小さい人」は賢いですよ。私は常に敬意を持っておチビさんと向き合いますから、すぐに友達になれるんです。もちろん丁寧な言葉も使います。「おそれいります」、「お名前はなんと仰るんですか?」なんて。これはもう私にとってごく当たり前なことなんです。

関連記事

トピックス

永野芽郁
《不倫騒動の田中圭はベガスでポーカー三昧も…》永野芽郁が過ごす4億円マンションでの“おとなしい暮らし”と、知人が吐露した最近の様子「自分を見失っていたのかも」
NEWSポストセブン
中居正広
中居正広FC「中居ヅラ」の返金対応に「予想以上に丁寧」と驚いたファンが嘆いた「それでも残念だったこと」《年会費1200円、破格の設定》
NEWSポストセブン
協会との関係は続く?(時事通信フォト)
《協会とケンカ別れするわけにはいかない》退職した白鵬が名古屋場所で快進撃の元弟子・草野に連日ボイスメッセージを送ったワケ
週刊ポスト
「木下MAOクラブ」で体験レッスンで指導した浅田
村上佳菜子との確執報道はどこ吹く風…浅田真央がMAOリンクで見せた「満面の笑み」と「指導者としての手応え」 体験レッスンは子どもからも保護者からも大好評
NEWSポストセブン
石破首相と妻・佳子夫人(EPA=時事)
石破首相夫人の外交ファッションが“女子大生ワンピ”からアップデート 専門家は「華やかさ以前に“上品さ”と“TPOに合わせた格式”が必要」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
中村芝翫の実家で、「別れた」はずのAさんの「誕生日会」が今年も開催された
「夜更けまで嬌声が…」中村芝翫、「別れた」愛人Aさんと“実家で誕生日パーティー”を開催…三田寛子をハラハラさせる「またくっついた疑惑」の実情
NEWSポストセブン
ノックでも観客を沸かせた長嶋茂雄氏(写真/AFLO)
《巨人V9の真実》王貞治氏、広岡達朗氏、堀内恒夫氏ら元同僚が証言する“長嶋茂雄の勇姿”「チームの叱られ役だった」
週刊ポスト
現場となったマンホール
【埼玉マンホール転落事故】「どこに怒りを…」遺族の涙 八潮陥没事故を受けて国が自治体に緊急調査を要請、その点検作業中に発生 防護マスク・安全帯は使用せず
女性セブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《秘話》遠野なぎこさんの自宅に届いていた「たくさんのファンレター」元所属事務所の関係者はその光景に胸を痛め…45年の生涯を貫いた“信念”
週刊ポスト
政府備蓄米で作ったおにぎりを試食する江藤拓農林水産相(時事通信フォト)
《進次郎氏のほうが不評だった》江藤前農水相の地元で自民大敗の“本当の元凶”「小泉進次郎さんに比べたら、江藤さんの『コメ買ったことない』失言なんてかわいいもん」
週刊ポスト
川崎、阿部、浅井、小林
女子ゴルフ「トリプルボギー不倫」に重大新局面 浅井咲希がレギュラーツアーに今季初出場で懸念される“ニアミス” 前年優勝者・川崎春花の出場判断にも注目集まる
NEWSポストセブン
6年ぶりに須崎御用邸を訪問された天皇ご一家(2025年8月、静岡県・下田市。撮影/JMPA)
天皇皇后両陛下と愛子さま、爽やかコーデの23年 6年ぶりの須崎御用邸はブルー&ホワイトの装い ご静養先の駅でのお姿から愛子さまのご成長をたどる 
女性セブン