スポーツ

バッテリーを組むウォラック捕手が語る大谷翔平「弱点はない。どこのポジションでもできる」

4月21日の試合では大谷翔平と今シーズン初バッテリーを組んだチャド・ウォラック

4月21日の試合では大谷翔平と今シーズン初バッテリーを組んだチャド・ウォラック

 二刀流・大谷翔平(28)の活躍ぶりは連日報じられているが、ダグアウト裏や私生活で見せる顔はなかなか日本に届かない。米カリフォルニア州アナハイムにあるエンゼルスの本拠地・エンゼルスタジアムに赴くと、チームメイトが大谷の意外な素顔を明かしてくれた。ノンフィクションライターの水谷竹秀氏による独占現地レポートである。

 * * *
 大谷とバッテリーを組む女房役がチャド・ウォラック(31)だ。開幕から正捕手に抜擢された新人捕手が4月中旬に負傷して今季絶望になったことを受け、3Aから昇格。4月21日の試合では大谷と今シーズン初バッテリーを組み、7回11奪三振無失点の快投を引き出した。

 大谷は21日の試合後の取材で、ウォラックについて「素晴らしかったですね。コーナーのボールもしっかりフレーミングして助けてくれた」と絶賛した。頼れる新たな相棒に大谷について聞くと、声を弾ませた。

「彼のような凄い投手の球を毎日捕れるわけではないので、(バッテリーを組むのは)とても楽しい。彼は練習に向けての態度が素晴らしいんだ。

 試合中は、ゲームをどのように組み立てるのかなどについて話す。英語が母国語ではないのに僕たちはよく会話できている。試合のピッチングについて振り返る時や、『元気かい』と声をかけるような簡単な会話の時も英語だよ」

 ウォラックも大谷がいたずら好きであることを、笑顔で認める。

「とても面白いやつだよ。ダグアウトやクラブハウスでは冗談を言いまくっている。彼がそうすることで雰囲気が良くなる。いたずらっ子で、肩を叩く時に叩いている肩とは別の方向を見るような仕草で『こっちだよ』ととぼけたりね」

 賞賛の言葉が並ぶなか、「大谷に弱点はあるのか」と聞くと、こう答えた。

「特にないねえ。彼はどこのポジションでもできるような気がする。弱点を感じたことはないよ」

取材/水谷竹秀(ノンフィクションライター)

※週刊ポスト2023年6月9・16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン