ほじくり返してしまい恐縮ですが、矢口サンの不倫騒動というのも芸能史に残る“なかなか”な内容でした。彼女の場合、無名の俳優と交際して有名に仕上げる“LOVEマシーン”な過去が有名でしたから、うまくやれば「だって矢口でしょ?」と世間を納得させられたかもしれない。それに現夫は、その当時の浮気相手ですよね? 道ならぬ恋を成就されたワケです。
「妻」ではありませんでしたが、妻子持ちの飲食店経営者の男性と、いわゆる「略奪婚」した高橋由美子サン(49才)の例も思い出されます。こちらのケースでは当初、男性が彼女の大ファンだったということも話題になりました。あ、松田聖子サンのいまのご主人も“ファン”でしたよね。シェフの鳥羽周作さん(45才)とも、ちょっとかぶります。
不倫というと、一般的に“サレ妻”が多くの“味方”をつけるケースが圧倒的かと思いますが、芸能界でいうと、そうとも限らないのです。
その昔、号泣会見を開いた“サレ妻”の大女優さんは、「台本があったのでは?」と、なぜか批判の対象となりました。また、当事者の男性が堂々の会見を開いた際には、結果、バツ2となってしまった“サレ妻”の女優さんの方に「2回とも夫に干渉しすぎたからでは?」との声があがり、ご本人も認めていらっしゃいました。彼女の場合、すごく強いと思うのは、これまでのキャラクターを死守し、活躍されていることです。
そして“シタ妻”筆頭の斉藤由貴サンは、あれだけのことがあってもご主人と“元サヤ”に収まり、娘の水嶋凜サン(23才)も女優デビューするというウルトラCを決められました。
こうして比べてみると、広末サンは従来のパターンとは異なるような……。果たしてどのようなパターンに落ち着くのでしょう。あ、落ち着かれなくても私は構いませんよ。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『アップ!』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2023年7月6日号