芸能

鳥羽周作シェフもテレビで重宝 『料理の鉄人』から始まった人気店シェフたちの“タレント化”事情

広末とのW不倫が報じられた人気フレンチ店「sio(シオ)」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(Twitterより)

広末とのW不倫が報じられた人気フレンチ店「sio(シオ)」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(Twitterより)

 女優・広末涼子(42才)との不倫騒動で渦中にいるミシュラン一つ星店の人気シェフ・鳥羽周作氏(45才)。鳥羽氏のようにテレビなどで活躍してきた料理人はこれまでも少なくなかった。本業とこうした“副業”の両立事情についてコラムニストで放送作家の山田美保子さんが解説する。

 * * *
 連日、「契約解除」や「退任」「降板」などのニュースが相次いでいるのが、広末涼子とのW不倫報道の渦中にいる『sio』のオーナーシェフ、鳥羽周作氏。「フランス料理界の革命児」としてフレンチの新時代を切り拓いていることは知っていたが、こんなにも色々なビジネスにかかわっていたのかと改めて驚いている。

 同時に、ここ数年、広告代理店やPR会社、テレビ番組などが企画書に書いてきたのが「鳥羽周作」の名前。結果、コンペでも勝利し続け、鳥羽氏本人もそうしたオファーを片っ端から快諾してきたのではないだろうか。

 どんな業界にも“人たらし”で、特に相手が“ジジ”でも“ババ”でも転がし上手な人というのはいて、「人を引きつける術」は確実にビジネスの成功へと繋がる。私はお会いしたことはないが、鳥羽氏とはきっとそんなタイプだったとと思われる

 小学校の教員、Jリーグの練習生など異色の経歴をもつ新進気鋭のシェフというのは、それだけで引きがあるし、氏はメディアで積極的にアピールすることで事業を拡大してきた。“ミシュラン一つ星”獲得店というのは、決して敷居が高くない印象もある。「幸せの分母を増やす」ことをポリシーに歩んできた鳥羽氏は、多くの人に「わかりやすい」人気者だったのだろう。

テレビ界で重宝される人気シェフたち

 テレビ番組に人気料理店のシェフが出演することになったのは1993年に開始された『料理の鉄人』(フジテレビ系)があまりにも有名だ。料理の腕やメニューのレパートリー、アイディアなどだけではなく、テレビ的なトークやキャラクターが求められたため、頻繁に出演した、いわゆる“アイアンシェフ”らは色々な意味で毎週必死だったと思う。

 もう“時効”なので書くが、当時、有名店『C』のシェフが、某アイアンシェフ氏に対して激怒していたことがある。ある日、ふらりと店に現れ、ランチコースを食べた氏が同店のシェフに賛辞を贈った前菜が、後日、『料理の鉄人』で再現されていたというのである。つまりアイアンシェフ氏は“ネタ探し”のために知人が経営するレストランを訪れ、食材から盛り付けまでそっくりな一皿で勝利を収めたというのだ。以来、『C』では、その前菜を出さなくなった。お客から「『料理の鉄人』で〇〇さんが作っていたものですよね?」などと言われる前にメニューから下げたのだ。

 怒るシェフの気持ちも、今で言う“映える”一皿をパクったアイアンシェフ氏の気持ちもよくわかった。テレビ受けする斬新で派手な料理など、そう毎週毎週思いつくわけではない。だからヨソからアイディアをいただいた。氏は氏で追われる日々だったのだろう。

 そんな『料理の鉄人』のブームによって、午前帯や午後帯の情報生番組の「料理コーナー」にも人気店のシェフらが登場するようになった。多くの場合、人気タレントと人気のシェフとの組み合わせで、“今日の晩御飯”のヒントになるような一皿が紹介された。

関連記事

トピックス

中村雅俊が松田優作との思い出などを振り返る(撮影/塩原 洋)
《中村雅俊が語る“俺たちの時代”》松田優作との共演を振り返る「よく説教され、ライブに来ては『おまえ歌をやめろよ』と言われた」
週刊ポスト
レフェリー時代の笹崎さん(共同通信社)
《人喰いグマの襲撃》犠牲となった元プロレスレフェリーの無念 襲ったクマの胃袋には「植物性のものはひとつもなく、人間を食べていたことが確認された」  
女性セブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉のビジネス専門学校へ入学しようと考えていたという
「『彼女がめっちゃ泣いていた』と相談を…」“背が低くておとなしい”浅香真美容疑者(32)と“ハンサムな弟”バダルさん(21)の「破局トラブル」とは《刺されたネパール人の兄が証言》
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン
約2時間30分のインタビューで語り尽くした西岡さん
フジテレビ倍率2500倍、マンション購入6.2億円…異色の経歴を持つ元アナ西岡孝洋が明かす「フジテレビの看板を下ろしたかった」本当のワケ
NEWSポストセブン
佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
医師がおすすめ!ウイルスなどの感染症対策に大切なこととは…?(写真はイメージです)
感染予防の新常識は「のどを制するものが冬を制する」 風邪の季節に注意すべき“のど乾燥スパイラル”とは?
NEWSポストセブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン