女優・広末涼子(左/時事通信フォト)とフレンチレストラン「sio(シオ)」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(右/Twitterより)

女優・広末涼子(左/時事通信フォト)とフレンチレストラン「sio(シオ)」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(右/Twitterより)

 ジャッジは難しいが、私は彼の判断のほうを支持したくなった。

 鳥羽周作氏に話を戻そう。彼に対するさまざまなネットニュースのコメントの中に「この人は料理人ではなく商売人なのだ」というのがあって、なるほどと思った。繰り返しになるが、それが悪いわけではないし、自分の料理をより多くの人に愉しんでもらい、喜んだり幸せになったりしてほしいという気持ちはよく理解できる。

 だが、1990年代から鳥羽氏のような人気店のシェフが数多くメディアに出ては消えていったのは、ある瞬間から「店に戻ろう」と思ったからではないのか。それはたとえば老舗菓子店が百貨店からの熱烈オファーを受けて“デパ地下”に進出するも、「味が守れないから」とやがて撤退してしまうことに似ているかもしれない。

 また、タレントが経営する飲食店に当該タレントがなかなか現れないと、結果的に衰退していってしまうのにも似て、オーナーシェフはどんなに忙しくても各店にできる限り顔を出すことが求められているのだ。

 PR大使や企業やイベントとのコラボ、そしてテレビ出演がどんどんなくなっている鳥羽氏。これまでも”本業“をおろそかにしたわけではないのだろうが、多くの仕事を失ったいま、「料理しかありません」と言うなら、”本業“に真摯に取り組む姿勢を顧客に見せることが信頼回復への第一歩ではないか。鳥羽氏のファンもそれを待っていることと思う。

◇山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『アップ!』(メ~テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

関連記事

トピックス

ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
寮内の暴力事案は裁判沙汰に
《広陵高校暴力問題》いまだ校長、前監督からの謝罪はなく被害生徒の父は「同じような事件の再発」を危惧 第三者委の調査はこれからで学校側は「個別の質問には対応しない」と回答
NEWSポストセブン
ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン