一方、江口も父親として、江口家の子育てルールを敷いていたという。
「自分たちがどんな立場にいようが、何の仕事をしていようが、子供には関係ない。親が“特別な存在”ではないということを、子供たちに徹底的に教え込んだそうです」(江口の知人)
さらにふたりが心がけていたのは子供が自分から「やりたい」と言い出したことは、決して否定せずに尊重することだという。
「長男がゴルフをやりたいと言ったときには、江口さんが車でゴルフの練習場に連れていき、彼がクラブを振る姿を少し離れた場所から見守っているなんてこともありました。熱血指導というわけではなく、時折、優しく丁寧にアドバイスしてあげていたようです。どんなときも子供とは対等な関係で接するということも大事にしたようですね。
でも、両親を近くで感じていれば、影響を受けないわけにはいかないのでしょうね。長男は次第に音楽に興味を示すようになり、江口さんも一緒に音楽について語り合うようになりました」(別の江口の知人、以下同)
“先生”はパパ友
やがて長男の音楽活動は徐々に本格化。同じ大学の仲間とバンドを結成し、“路上デビュー”を果たしたという。そのバンドには、まさかと驚くような超強力な“助っ人”がいるというのだ。
「実はB’zの稲葉浩志さん(58才)がバンド活動に対してアドバイスをしてくれているようです。江口さんと稲葉さんは一見共通点がなさそうに思えますが、実は息子さんが同じ学校の同学年で、パパ友としてよく飲みに行く仲。そのつながりで長男のバンドの相談も受けたのだとか」
稲葉といえば、息子が小学生だったときに、短編文学賞「星新一賞」のジュニア部門の優秀賞に選ばれ、話題になったことがある。
「息子さんたちが通うのは、大学までエスカレーター式で上がれる、お受験の超難関として知られる有名私立。行事が多い学校で、かつては一大イベントであるバザーに、稲葉さんや江口さんも参加して、一緒に同じコーナーを担当することもあったとか。江口さんと森高さんが夫婦揃ってB’zのライブを訪れたこともあります」