警視庁目黒署に入る、市川猿之助容疑者を乗せたとみられる車両(時事通信フォト)

警視庁目黒署に入る、市川猿之助容疑者を乗せたとみられる車両(時事通信フォト)

「お酒を飲ませて、相手が酩酊したところを、好き勝手にする、という行為は、近しいところではしばしばあった。もし相手側が訴え出れば、強制わいせつ罪などで立件されかねないものでしょう」(劇場関係者)

 背景には、歌舞伎界にあるハラスメント体質と閉鎖性があるという指摘は根強い。現在のところ、歌舞伎興行を担う松竹は公式サイトやTwitterでは猿之助容疑者逮捕に言及しておらず、6月3日に《依然として事態の解明が途上でございますので、弊社としましてのコメントや経緯に関するご説明等は引き続き差し控えさせていただきたく存じます》とするコメントを発表したままだ。

 歌舞伎界は猿之助容疑者の復帰待望論まであったが、逮捕を受け、今度は彼を見限りセクハラの余罪について新たな証言が飛び出す可能性もある。

 長い歴史を持つ歌舞伎の伝統と澤瀉屋の存続は、重大な岐路に立たされている。

※6月27日10時45分、市川猿之助容疑者が逮捕されたため、タイトルと本文を一部修正しました。

【相談窓口】
「日本いのちの電話」
ナビダイヤル0570-783-556(午前10時〜午後10時)
フリーダイヤル0120-783-556(毎日午後4時〜午後9時、毎月10日午前8時〜翌日午前8時)

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