山崎裕太
山崎サンはというと、「あっぱれ学園」在学当時から“裏回し”を任されていたそうで、そのスキルは大人になって、さらに高まり、『ぽかぽか』でも実にお見事でした。きっと、「ハライチ」の澤部佑サン(37才)もこの日ばかりはラクだったのではないかと思いました。
ほかにも「あっぱれ学園」からは人気声優の花澤香菜サン(34才)や俳優の加藤諒サン(33才)、落合モトキさん(32才)、私は覚えていなかったのですが、山崎サンによれば伊藤淳史サン(39才)も卒業生だったとか。さらには中村勘九郎サン(41才)夫人の前田愛さん(39才)もいらしたのですから、すごい学校ですよね。
内山信二
そんな『あっぱれ〜』が“VS子供”なら、1994年からスタートした『恋のから騒ぎ』は“VS女子”でした。初回で“説教部屋”に行ったのは、後にTBSの人気アナウンサーになった小倉弘子さん(48才)。同期にはJALのCA出身だった島田律子サン(54才)もいて、そこからはタレントや女子アナ、フリーアナウンサー、気象予報士、さらには政治家が複数誕生しています。西川史子サン(52才)や小林麻耶サン(43才)・麻央さん(享年34)姉妹、立憲民主党の塩村文夏さん(44才)らです。
さんまサンと“トークバトル”を繰り広げるというのは実はとってもタイヘンなこと。前述の花澤サンは以前、「収録のたびに、とっておきのエピソードを用意していかなければならないのはつらかった」と振り返っていらっしゃいました。
ロケも頻繁に担当していた内山サンもあまりのつらさに、一度それをさんまサンに訴えたことがあると『ぽかぽか』で振り返っていました。でも、さんまサンから「もう振らなくてええんやな」と言われて、「いや、振ってください」と(苦笑)。そうした特訓を経て、ほぼ素人だった“卒業生”たちは、立派に巣立っていかれました。
相手がどんな職業でも“さんまワールド”に引き込んでしまう
そして、テレビ的に無名の若手芸人さんたちが続々売れっ子に“向上”していくのは、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)です。この番組も、あまりのつらさに(!)出たがる芸人さんが激減しているとのウワサもあって、『M-1グランプリ2022』(ABCテレビ・テレビ朝日系)優勝者の「ウエストランド」井口浩之サン(40才)の指摘によれば、上手のひな壇に座っている芸人さんたちとゲスト向上芸人、その彼らにクレームがある芸人さんたちが「入れ替わっているだけ」とか(苦笑)。
さんまサンいわく“戦場”の収録を考えると嘔吐をしてしまうからとポリバケツ持参で出演した芸人さんもいらっしゃいました。「ザ・マミィ」の酒井貴士サン(32才)です。それでも、しっかり向上した「ザ・マミィ」は『キングオブコント2021』(TBS系)で準優勝。ほかにも“向上芸人”や、ノーギャラでモニター横で見学している“モニター横芸人”からは、お笑いコンテストで好成績をおさめる芸人さんたちが多数出ているのです。