甲子園出場を果たした勝児さん(時事通信フォト)

甲子園出場を果たした勝児さん(時事通信フォト)

 ただでさえ距離がある清原親子だが、野球界に横たわる特殊なルールが親子の距離をさらに遠ざけている。

「日本の野球界にはいわゆる“プロアマ規定”があり、現役プロ野球選手やOBは高校生や大学生に指導が出来ません。冗談でなく、息子とキャッチボールも出来ないのです。そのため和博は、アマチュアを指導できる学生野球資格を2021年に取りましたが、これには“執行猶予の期間経過後5年を経過しなければ指導できない”という規定があり、指導が可能になるのは2025年。和博は『オレにとっては実刑5年と同じ』と、非常に落ち込んだそうです」(スポーツライター)

 2025年といえば、勝児はもう20才。自業自得とはいえ、一番、才能を伸ばせる10代のうちにアドバイスが出来ないもどかしさは想像に余りある。息子の指導だけではなく、清原はかつて「ゆくゆくは指導者に」という夢を語っていたが、それが叶う日は来るのか。

「プロ野球に関して言えば、現場復帰は相当に難しいでしょう。名球会からは除名されませんでしたが、球界のスターが覚せい剤で逮捕された衝撃はあまりに大きく、早々に復帰を認めれば、球界全体が薬物に甘いというイメージを持たれかねません。選手より目立ってしまうのも、選手たちは面白くないでしょう。

 一方、資格が回復すれば学生野球の指導は可能ですが、問題は刺青です。刺青はNGでなく、ユニフォームで隠れますが、あれだけ刺青の存在が有名になってしまうと、そのままというわけにはいきません。そもそも刺青を消すのは、薬物裁判で情状証人に立った親友・佐々木主浩との約束。昨年、写真週刊誌に撮られた写真を見る限り、いまだに消しきっていないようです。刺青除去は復帰の1つの条件になりそうです。

 もし清原が監督に就任すれば爆発的に話題になるのは間違いなく、生徒も相当集まるはず。指導力は未知数ですが、野球で名前を売り出したい高校にとっては、こんなにピッタリな人材はいません。野球部がなくなったPLで復活すれば劇的ですが……」(前出・スポーツライター)

 PLにも引けを取らぬ名門・慶應のユニフォームを着る勝児は、父親が掴んだ深紅の大優勝旗を握ることができるのか。

関連記事

トピックス

物件探しデートを楽しむ宮司アナと常田氏
《祝!結婚》フジ宮司愛海アナ、結婚発表直前に見せていた「常田俊太郎氏とのラブラブ内見デート」 局内では「歩くたびに祝福の声」
NEWSポストセブン
墓に向き合ったTaiga
《桜塚やっくんの墓参りに密着》11回目の命日…女装研究家になった元バンドメンバーTaiGaの告白「やっくんの夢だった『武道館での歌唱』を叶えたい」
NEWSポストセブン
ツアーを終え、ロンドンに戻った宇多田ヒカル(2024年9月)
【全文公開】宇多田ヒカル、新パートナーはエルメスの店舗デザインも手掛けたグラフィックアーティスト ロンドンでひとときの逢瀬を楽しむ適度な距離感 
女性セブン
かつてバンドメンバーだった桜塚やっくんとTaiga(右)
【目の前で目撃】37歳で急逝・桜塚やっくんの命日に元バンドメンバーが墓参り 事故当日の詳細を初告白「悔やんでも悔やみきれません」
NEWSポストセブン
4月クールに『アンチヒーロー』で主演をつとめた長谷川博己
ドラマ『アンチヒーロー』で衣装に関する“200万円請求書”騒動 長谷川博己のオリジナルコート制作費をめぐってスタイリストと制作サイドが衝突か
女性セブン
佐賀空港を出発される愛子さま(時事通信フォト)
雅子さま「午後だけで4回もの休憩」不安視された22年ぶり佐賀訪問で初めて明かした「愛子さまとの私的な会話」
NEWSポストセブン
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司組長だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
《防弾チョッキ着用で出廷》「フルフェイスヒットマン」は「元神戸山口組No.2」中田浩司若頭だったのか 初公判で検察が明かした「2秒で6発の銃撃を浴びせた瞬間」
NEWSポストセブン
ドキュメンタリー映画『Screams Before Silence』でインタビューに応じるアミット(映画の公式インスタグラムより)
《55日間のハマス人質日記》囚われた女性が語る地獄の日々「生理の時期を毎日確認されて…」【音楽フェス襲撃から1年】
NEWSポストセブン
10月8日、美智子さまは「右大腿骨上部の骨折」の手術を受けられた(撮影/JMPA)
美智子さま「大腿骨の上部骨折」で手術 待ち受ける壮絶リハビリ、骨折前より歩行機能が低下する可能性も
女性セブン
結婚を発表したマイファス・Hiroと山本舞香(Instagramより)
《マイファスHiroと山本舞香ゴールイン》2人が語った結婚の決め手と夫婦像「作ったご飯を笑えるほどたくさん食べてくれる」 結婚記念日は新妻のバースデー
NEWSポストセブン
東北道・佐野サービスエリアの現在とは
《前代未聞のストライキから5年》激変した東北道・佐野SA「取り壊された店舗」名物「佐野らーめん」の現在、当時の元従業員が明かした39日間の舞台裏
NEWSポストセブン
カニエ(左)とビアンカ・センソリ(右)(Getty Images)
「ほぼ丸出し」“過激ファッション”物議のビアンカ・センソリが「東京移住計画」ラッパーのカニエ・ウェストと銀座に出没、「街中ではやめてくれ」の指摘も
NEWSポストセブン