厚生労働省のサイトより(2021年は2022年10月8日時点集計値(暫定値)、2022年は2022年11月9日時点集計値の報告を対象)

厚生労働省のサイトより(2021年は2022年10月8日時点集計値(暫定値)、2022年は2022年11月9日時点集計値の報告を対象)

「外国人利用拒否」の裏で中国人が“暗躍”

 一般的に日本人をメインターゲットとする風俗店は、外国人が利用できる場合とそうでない場合がある。店のホームページ等に『外国人利用可能』と明記していない場合、入店を拒否する店も多い。ある風俗店関係者は、「マナー面など生活習慣や考え方の違いがあるなかで、店側が外国語で適切なコミュケーションを取る自信がないため」だと説明する。

 一方でNさんが働く店では、店員は全て日本語が堪能な中国人。店のホームページは中国語のみの展開だ。

「店舗を持たずに風俗サービスを行うデリバリーヘルス(以下デリヘル)では、通常お店のホームページで風俗嬢の写真を見て予約しますが、このお店では電話予約以外に、対面で指名することもできるのが特徴です。

 ビルの地下一階にあるソファに、常時何人かの女の子が座っている。お店に来たお客さんがその中から気に入った女の子を指名し、一緒にホテルに行くシステムです」

 前出・風俗店関係者は、わざわざ待機場所を作る理由として、「客を完全に風俗目当ての中国人に絞れる。直に見て相手を選べるので、客の満足度が高い。冷やかしの日本人や警察を選別する意味合いもあるかもしれません」という見方を示す。

タイパはいいが……給料が高い裏事情

「店の女の子たちは私と同世代が多いですが、10代もいます。ただ、出勤するたびに知らない女の子ばかりになっている。入れ替わりが激しく、1日~3日の体験入店で辞めてしまう子が結構いるんです」

 Nさん曰く、Nさん同様ホストやメンコンで遊ぶための金を稼ぎに来ている女性は少なくない。悪質な男性キャストから「(構ってほしければ)金を持ってこい」と圧をかけられ、働くケースもあるという。

 遊ぶ金は欲しいが、時間も惜しい。“タイパ”を求めて行き着く先が風俗というわけだ。

「今のところ中国人相手は楽で、前より稼げています。日本人のお客さんと違うのは、時間の使い方。日本人客は利用時間が60分なら、60分間目一杯遊ぼうとしますが、彼らは、やることをやったらどれだけ時間が余っていてもすぐに帰る人が多いですね」

 Nさんが働く店の最低利用料金は60分14000円。デリヘルでは一般的な料金設定だが、「給料は、デリヘルで働いていた時よりも3割以上多く貰っている」とNさんは語る。

「客の回転率が高いことから、薄利多売が商売として成立するのでしょう。また、営業許可を取っていない“裏風俗”であれば、店が責任を持って性病検査をしない、警察が介入する可能性があるなど、働く方にとってもリスクがある。そうした事情があれば、女の子を繋ぎ留めるために給料を多く支払うケースはあると思います」(前出・風俗店関係者)

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