芸能

『VIVANT』で話題の阿部寛、俳優デビュー直後を小沢仁志が回想「俺が先輩だからって媚びへつらうわけでもなく、平然としていた」

阿部寛の俳優デビュー当時はどうだった?(写真/AFP=時事)

阿部寛の俳優デビュー当時を小沢仁志が語る(写真/AFP=時事)

 今クールのドラマのなかで群を抜いた注目を集める超大作『VIVANT』(TBS系)。スターだらけの出演陣にあって一際存在感を放つのが阿部寛(59)だ。モデル出身として知られているが、意外にも名優に上り詰めるまでの道のりは険しかった──。【前後編の前編】

“部下”の練習に協力

 1987年、当時人気絶頂のアイドル・南野陽子(56)の袴姿が話題を呼んだ映画『はいからさんが通る』の撮影現場。身長190cmに迫る大男が、撮影セットの片隅で台本をくまなく確認していた。その様子について、南野が振り返る。

「今では誰もが認める素敵な大俳優さんですが、『はいからさんが通る』の撮影時は毎日とても緊張されていました。笑い方のお芝居などは照れもあり、苦労されたような印象があります」

 この大男の名前は、阿部寛。初々しい俳優デビューの姿である──。

 回を重ねるごとに視聴率が増している日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。中央アジアの「バルカ共和国」と日本を舞台にテロ組織や自衛隊の影の諜報部隊「別班」などが暗躍する壮大なアクション・アドベンチャーで、警視庁公安部の刑事・野崎守役を演じる阿部は主演の堺雅人(49)と作品の“両輪”として視聴者を惹きつけている。

 阿部は撮影現場でも重要な役割を果たしているようだ。『VIVANT』に野崎の部下の女性刑事役で出演した女優・花屋ユウが撮影秘話を明かす。

「阿部さんが50人ほどの部下に『取りかかれ!』と声をかけ、私たちが『はい!』と一斉に返事するシーンがあったのですが、部下の声が上手に合わず撮り直しになる場面がありました。

 その際に部下一同で返事をする練習をしたのですが、阿部さんは参加する必要がないのに、私たちが声を合わせやすいよう練習に付き合ってくださって、何度も『取りかかれ!』と発声してくれたんです。翌日、そのお礼を言うと、『そんなの気にしないでください』と優しく返していただいた。本当に感動しました」

 同じく『VIVANT』でバルカ軍人役として阿部と共演した俳優・谷田歩(48)もこう語る。

「撮影の合間は飄々としていて、ロケ地・モンゴルでのことを『モンゴルっていいな。何もしない贅沢もあるんだなって思ったよ』と振り返っていました。阿部さんクラスになると本当に何もしない暮らしをしたくなるんだなって思いました(笑)。

 以前に共演した時よりも一度見つめたら絶対に相手を放さない目力は凄みを増しています。俳優としても男としても弱点がない」

 周りの俳優たちも認めるほどの「国民的大スター」に上り詰めた阿部。だが、ここに至るまでは長い道のりがあった。

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン