ホルモンを補い卵胞を育てるため、ペンタイプの排卵誘発剤を自分で打つための指導をクリニックで受ける。腹の肉をつまんでゆっくり10秒数えながら注射する。注射回数は人によって異なり、小松原選手の場合は1日1回。痛みはあまりないのだそう
手術前に静脈麻酔をする小松原選手に看護師が話しかけ、緊張をほぐす場面もあった
採卵針で吸引した卵胞液が、チューブを通って細長い容器に入っていく。卵胞液がたまったら、すぐに隣の培養室へと運ばれる。超音波画像で卵巣を確認しながら、膣から左右の卵巣に長細い採卵針を刺し、卵胞液ごと卵子を吸引する。10~15分で終了し、術後は1時間ほど安静にして、その日のうちに帰宅できる
培養室では、吸引した卵胞液から顕微鏡を使って卵子を探していく。卵胞液の中に卵子が見つからない空胞の場合もある。顕微鏡の画像は手術室のモニターにもリアルタイムで映し出され、採卵中の医師にも情報共有される