中条きよし議員の領収書【その3】 (維新の会ホームページより)
「本来は計上すべきでなかった」
個別の使い方を見ていこう。中条氏は他に児童向けの法律入門書『こども六法』(1320円)やiPad(6万9800円)、iPadケース(1万800円)などを買っていた。
「『こども六法』は話題になっていた本なので、中条や秘書が勉強のために購入した。iPadはリモート会議用です」(中条事務所)
同じく昨年の参院選で当選した元マラソン選手の松野明美氏(比例代表)は文通費で事務用品を大量購入。今年1~2月にはデジタルカメラ、ラミネート機、マガジンラック、タイムレコーダー、貴重品保管庫、文具、事務用断裁機など計132万円分を支出。「事務用断裁機」(32万1167円)は、今年1月と2月に2台続けて購入し、合計64万2334万円を支払っていた。何に使うのか。松野事務所はこう説明する。
「断裁機はシュレッダーです。業務用で、2台とも熊本の事務所で使っています。大量のビラやチラシなどを処分する際、2台で一気に裁断して可燃ゴミに出しています。使わない時は使わないが、選挙の後などはやはり必要です」
議員宿舎用の寝具や家電製品をまとめ買いしていたのが三木圭恵氏(衆院比例近畿ブロック)だ。2022年4月に布団・衣類乾燥機(1万4184円)、布団クリーナーUV除菌(1万480円)、コードレス掃除機(1万1980円)、スチームアイロン(3980円)などの家電に加えて、羽毛布団セット(2万2686円)、日本製そばまくら(2178円)も買っていた。
「議員本人が(東京)滞在時に議員宿舎で使用している」(三木事務所)という。
文通費の目的は「公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等」の活動にあてるためとされていたが、昨年6月の法改正で「国政に関する調査研究、広報、国民との交流、滞在等の議員活動」へと目的が変更され、使途はむしろ広がった。
丹波篠山市議から代議士になった吉田知代氏(衆院比例四国ブロック)は着物のレンタルやメイク代にも使っている。
昨年9月に撮影ヘアメイクに7000円、同12月には着付け、セット、メイクなどで1万7400円、今年も1月に撮影用着物レンタル代2万900円、2月にも撮影用着物レンタル代3万6300円を支払った。どうして文通費から出したのか。
「ポスター、チラシなどの頒布物等、宣伝に用いる代議士本人の写真関連の広報費として支出した」(吉田事務所)