国内

現役医師48名が回答『自分が患者だったら処方されたくない薬』 共通点は「依存しやすい」「副作用がきつい」「効かない」

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

「では、お薬出しておきますね」。そう言って処方された薬がどんな成分で構成されているのか、どんな副作用が報告されているのか、調べたことがある人はどのくらいいるだろうか。多くの人は医師が選んだその1錠を疑わずに服用する。しかし、あなたがのんでいるのは彼らが「処方されたくない」と思っている薬かもしれない──。

 そこで、本誌『女性セブン』は42人の現役医師・6人の歯科医師・1人の大学教授に「自分が患者だったら処方されたくない薬」を取材。回答をランキング形式で掲載する。お手元の「おくすり手帳」や処方箋と見比べながら確認してほしい。

【調査方法】
 以下、49名の医師・歯科医師・大学教授に「処方されたくない薬」を5つ挙げてもらい、最も処方されたくないものから順に5点、4点、3点、2点、1点として計算した。

青柳泰史さん(放射線科医)、秋津壽男さん(秋津医院院長)、芦田睦子さん(歯科医)、石黒成治さん(消化器外科医)、宇井千穂さん(美容皮膚科医/やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院)、内野勝行さん(脳神経内科医)、大櫛陽一さん(東海大学名誉教授)、大西睦子さん(内科医)、大西良佳さん(麻酔科医/宇治川病院)、大谷直さん(東陽町歯科医院)、岡田正彦さん(新潟大学名誉教授)、川原加苗さん(救急科医)、窪田徹矢さん(泌尿器科医/くぼたクリニック松戸五香)、加藤陽子さん(三国歯科)、古賀昭義さん(整形外科医/医療法人社団永生会クリニックグリーングラス)、児玉慎一郎さん(こだま病院理事長)、佐藤留美さん(呼吸器科医/朝倉医師会病院)、左藤桂子さん(内科医)、柴亜伊子さん(美容皮膚科医/あいこ皮フ科院長)、鈴木香奈さん(耳鼻科医/金沢駅前ぐっすりクリニック)、住田憲是さん(望クリニック院長)、周東寛さん(南越谷健身会)、杉町圭蔵さん(おんが病院統括院長)、高橋徳さん(クリニック徳院長)、高橋怜奈さん(産婦人科医/渋谷文化村通りレディスクリニック)、田中亜希子さん(あきこクリニック院長)、谷本哲也さん(内科医/ナビタスクリニック川崎)、武井智昭さん(内科医/医療法人つばさ会高座渋谷つばさクリニック)、竹中美恵子さん(小児科医/女医によるファミリークリニック)、徳田安春さん(群星沖縄臨床研修センター総合診療医)、戸田佳孝さん(戸田リウマチ科クリニック院長)、長澤彩さん(歯科医/デンタルケアステーション高田馬場歯科)、中嶋麻優子さん(歯科医)、中原英臣さん(新渡戸文化短期大学名誉学長)、中村光伸さん(整形外科医/光伸メディカルクリニック)、野尻真里さん(うずら歯科)、橋口公章さん(はしぐち脳神経クリニック院長)、平松類さん(眼科医/二本松眼科病院)、前田佳宏さん(精神科医/和クリニック)、松田明子さん(美容皮膚科医/センシンクリニック)、眞鍋洋一さん(眼科医/大多喜眼科)、松田史彦さん(松田医院和漢堂院長)、武藤智香さん(美容外科/元麻布ヒルズメディカルクリニック)、福地裕三さん(性病科/にじいろクリニック新橋)、福長美幸さん(皮膚科医/センター北ヒロクリニック)、山本佳奈さん(内科医/医療ガバナンス研究所)、渡邊宏行さん(精神科医)、渡辺尚彦さん(日本歯科大学内科客員教授)、渡辺信幸さん(中部徳洲会病院健康管理センター長)

多くの医師がNO「中毒になる薬」

 睡眠薬や鎮痛剤、風邪薬に目薬まであらゆる薬の名前が挙がったが、それらの大きな共通点は「依存しやすい」「副作用がきつい」「効かない」の3点に集約される。依存しやすいことを理由に、もっとも多くの回答者が「のみたくない」と声を揃えたのは、脳の緊張を抑えることで不安や不眠を解消するベンゾジアゼピン系の「エチゾラム」だ。ナビタスクリニック川崎の内科医、谷本哲也さんが言う。

「抗不安薬や睡眠薬として古くから使われてきた薬のため、安心だと思って服用している人が多く、処方する医師も多い。しかし依存性があり、のみ続けるとやめられなくなる危険性もある」

関連キーワード

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン