“立ちんぼ”

留置所での面会で、両親の顔を見て号泣したと話すショウコさん

「相部屋になった子に『お姉さん何したの?』って聞いたら、その子もホストに通う“歌舞伎の子”でした。パパ活で知り合った“おぢ”から『入院する』『難病で手術にお金がかかる』などの名目で合計1000万円近くだまし取ったという、いわゆる“頂き女子”でした。つかまったきっかけは彼女の行動を怪しいと思ったおぢが、こっそりその子の携帯にGPSを仕込んでいたこと。品川の喫茶店にいるところを見つかって。そこで詐欺の容疑で逮捕されたんです」

 24歳と、ショウコさんより少し年上のレナさんとは初対面で意気投合。署内でも拘留4か月だという「最古参」の彼女に、ショウコさんはいつしか何かと相談するようになっていた。

「私は親に会いたくなくて。警察にも『親には連絡しないで!』とお願いしていたんですが、身元引受人が必要だという関係で、親に連絡がいってしまった。面会を申し込まれていたんだけど、どうしても嫌だったんです。でも、レナに『絶対に親とは面会したほうがいいよ』と強く説得され、会うことにしたんです」

 両親は面会に来ると、母親は始終泣き通し。ショウコさんも両親の顔を見たとたん、「申し訳ない」などいろいろな感情があふれ出し、あれだけ会うのを逡巡していた両親の前で号泣してしまったという。

 そして釈放されることとなったショウコさんを迎えに来たのは父親だった。実家に戻る車の中でかけられた言葉は「お前は人にお金を払って承認欲求を満たそうとする病気だ」というものだったという。

後編に続く

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