芸能

音無美紀子、村井國夫を語る「嫌な夫と思っても舞台を見ると『やっぱりいい男!』と忘れてしまう」

俳優の村井國夫

いまも俳優の村井國夫に憧れ、尊敬しているという

 長年連れ添う夫婦の円満の秘訣は何なのか? 女優の音無美紀子(73)は俳優の村井國夫(79)と1975年に結婚。音無が、幾多の困難を乗り越えてきた結婚生活について振り返る。

 * * *
 大げんかにこそならないけれど、あぁ嫌な夫だわ、と思うことはそりゃあ幾度もあります。だけど私は役者としての村井さんが好きだから、舞台に立つ姿を見ると、やっぱりいい男だった!と腹が立ったことすべてを忘れてしまう。18才で初めて出会ったときからいままで、ファンのように憧れて尊敬しているんです。

 出会いは、当時アングラ演劇として人気を集めていた「自由劇場」の舞台と客席。友達に誘われて見に行ったら、幼なじみだった地井武男さんと一緒に彼が出ていて。そのお芝居があまりに素敵で、衝撃を受けて一目ぼれしてしまいました。

 だけどその後はお目にかかる機会がなくて、再会したのは1971年に私が22才でドラマ『お登勢』(TBS系)のヒロインに選ばれたときです。共演者に地井さんと一緒に村井さんの名前があった。共演できるとわかったときは本当にうれしかったです。

 いざ現場が始まると、話したいことがたくさんあって、「あのお芝居を見ていました」「こんなテレビ、ご覧になりましたか?」なんて積極的に話しかけて。彼は周囲に「おれは音無にナンパされた」って言っていたらしいです(笑い)。

 共演してわかったのは彼が役者の仕事に一途で、努力を重ねる人だということ。よく勉強するし、いつも冷静かつロジカルに分析して演技に挑む。感覚的に演技する私にはないものばかりを持っているんです。

 だけど世間からすると、“いい夫”に見えないみたい(苦笑)。確かに、コロナ禍のステイホームを経たいまでこそ、ご飯の炊き方と好物のバスクチーズケーキの作り方をマスターしたけれど、それまで一切料理はしなかったし、私が掃除機をかけていてもソファに座ったまま足をあげるだけ。不倫報道で何度か世間をお騒がせしたこともあって、周囲からは「よくがまんできますね」と言われます。地井さんからも生前、「いつ別れてもいいんだぞ」と声をかけてもらっていました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン