ドラマの撮影に臨む相葉(2023年9月)

ドラマの撮影に臨む相葉(2023年9月)

新社長に推す声もあった

 いまやジャニーズ内でも存在感を増し続ける松本だが、アイドルとしての素質は1996年の入所当初からずば抜けていたという。

「小学校の卒業式が終わってすぐ、松本さんの姉が事務所に履歴書を郵送したところ、それをたまたま目にしたジャニーさんが『YOU、いま六本木でレッスンしてるから来ちゃいなよ』と直接電話した。ジャニーさんが入所希望の子に直で声をかけるのは異例のことで、それだけ松本さんの素質に惚れ込んだのでしょう」(別の芸能関係者)

 入所翌年にテレビドラマに初出演し、その翌年には映画初出演を果たした松本。“ハイスピード出世”に、当時事務所では“スーパーエリート”と囁かれたという。

 そして、堀越高校在学中の1999年に嵐を結成。アイドルや俳優としてのセンスだけでなく、同時に素質を見せたのが、プロデューサーとしての道だった。嵐やKing & Princeなどのコンサートの演出やジャニーズJr.の指導を積極的に行うようになった。

「2015年の嵐のライブ『Japonism』の演出を務めた際は、ジャニーズの伝統を継承する要素を全面的に打ち出しました。ツアーラストの東京ドーム公演後、普段はあまり褒め言葉を発しないジャニーさんから『ありがとう』と声をかけられた松本さんは、感極まっていました」(前出・別の芸能関係者)

 2019年7月にジャニー氏が他界したのち、松本はNHKで恩師への思いをこう語った。

《エンタメのぼくを作ったのはジャニーさんだと思っています》

「松本さんはプロデューサーとしても高く評価され、ファンのみならずJr.からの信頼も厚く、性加害問題の渦中には彼を新社長に推す声もありました。世間から批判された1回目の会見を見た際は、至らなさを感じ、周囲に不満を漏らすこともあったそうです」(前出・別の芸能関係者)

 激動に襲われたこの1か月、「ジャニーズ崩壊」とまで囁かれるなか、嵐の今後は何も発表されていない。

「グループという存在があるから個人では発信できないのでしょうが、松本さんは事務所を再建したい、そしてどうしたら嵐を存続できるかという気持ちを周囲に強く主張しています。

 海外に目を向けるなら脱退や退所を考えた方がいいと助言する人もいたようですが、彼のなかでは嵐をなくす、事務所を出るという選択肢はゼロに近い。嵐は永遠に、という思いすらある。5人でのこれからの道を模索していて、そのためにメンバーでの話し合いを続けているのです」(松本の知人)

 幸いにも、いま嵐のメンバーの絆は以前より強まっているという。9月18日、都内で行われた二宮の主演映画『アナログ』のトークイベントでのことだ。「何でも話せる親友はいるか」と質問された二宮は「嵐の4人」と答え、「ずっと同じ価値観で進んでいる友達とでいうと、あの人たちしかいないんだな」としみじみ語った。

「さらに6日に行われた『アナログ』の初日舞台挨拶で二宮さんは、都内で車を運転中に偶然、街を歩いていた大野さんと遭遇したことを明かし、『(大野と)縁でつながってるんだなあと思った』と語りました。いまは嵐にとって難しい時期ですが、メンバーでただ1人活動休止中の大野さんの近況を明かし、イベントで4人との友情をアピールしたのは、“嵐は必ず戻ってくる”という二宮さんなりのメッセージだったのかもしれません」(芸能記者)

 それぞれの思いが交錯するなか、今後の嵐の鍵を握る松本はどう動くか。1年以上続いた大河ドラマの撮影も大詰めを迎えている。

 松本の口から「決意」が語られる日は間もなくだ。

※女性セブン2023年10月26日号

関連記事

トピックス

真美子夫人は「エリー・タハリ」のスーツを着用
大谷翔平、チャリティーイベントでのファッションが物議 オーバーサイズのスーツ着用で評価は散々、“ダサい”イメージ定着の危機
女性セブン
猛追するブチギレ男性店員を止める女性スタッフ
《逆カスハラ》「おい、表出ろ!」マクドナルド柏店のブチギレ男性店員はマネージャー「ヤバいのがいると言われていた」騒動の一部始終
NEWSポストセブン
社会人になられて初めて御料牧場でご静養された愛子さま(写真/JMPA)
愛子さま、社会人になられて初めて御料牧場でご静養 “新天地”でのお疲れを癒されて
女性セブン
氷川きよしが独立
《真相スクープ》氷川きよしが事務所退所&活動再開 “独立金”3億円を払ってでも再出発したかった強い思い
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者(51)。ストーカー規制法違反容疑の前科もあるという
《新宿タワマン刺殺事件》「助けて!」18階まで届いた女性の叫び声「カネ返せ、カネの問題だろ」無慈悲に刺し続けたストーカー男は愛車1500万円以上を売却していた
NEWSポストセブン
大越健介氏が新作について語る(撮影/村井香)
『報ステ』キャスター・大越健介氏インタビュー「悩んだり、堂々巡りする姿を見せることもキャスターの仕事の1つだと思っています」
週刊ポスト
5月8日、報道を受けて、取材に応じる日本維新の会の中条きよし参議院議員(時事通信フォト)
「高利貸し」疑惑に反論の中条きよし議員 「金利60%で1000万円」契約書が物語る“義理人情”とは思えない貸し付けの実態
NEWSポストセブン
宮沢りえの恩師・唐十郎さん
【哀悼秘話】宮沢りえ、恩師・唐十郎さんへの熱い追悼メッセージ 唐さんの作品との出会いは「人生最高の宝物」 30年にわたる“芸の交流”
女性セブン
殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
初となる「頂上鼎談」がついに実現!(右から江夏豊、田淵幸一、掛布雅之)
【江夏豊×田淵幸一×掛布雅之の初鼎談】ライバルたちが見た長嶋茂雄秘話「俺のミットを“カンニング”するんだよ」「バッターボックスから出てるんだよ」
週刊ポスト
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン