2020年まで「乃木坂46」で活躍した中田花奈 (撮影/藤岡雅樹)
医療と麻雀の共通点は?
同じくビーストジャパネクストに指名されたのが、2020年まで「乃木坂46」で活躍した中田花奈(29)だ。彼女の麻雀との出会いは舞台出演だった。「数え役満」というセリフの意味を調べるべく、麻雀アプリでルールを覚えた。すると麻雀に関わる仕事が増えていく。もともと乃木坂46を卒業した時点で、芸能界から離れるつもりだった。
「アイドルという夢を叶えられて、精一杯やりきった。それ以上の目標が持てなかったんですね。冠番組を続けさせていただける間は芸能界に身を置いて、いずれは雀荘のママになりたいと思っていた」
卒業後、約半年で麻雀カフェ「chun.」の経営者となり、同時に番組の企画で麻雀プロを目指すことにもなった。
「まだプロを目指せる実力があるとは思っていませんでした。『プロ雀士への道』という企画だったので、最初は受からなくてもいいだろうというフンワリした気持ちでしたが、やるからには全力で臨みたいと思うようになり、いろんな先輩に教わって、受験勉強のように机に向かいました」
2021年3月に晴れて合格。そこから鍛錬を積み、この秋、Mリーガーとなった。
「麻雀はタバコの煙が充満した雀荘で行なわれるアウトローなゲームのイメージがありますよね。それを払拭するのが『chun.』の目的でもあるし、麻雀という競技が女性でも、子どもでも、誰もが楽しめるゲームだと伝えていきたい」