二軍監督時代の阿部慎之助(2019年オフ)

二軍監督時代の阿部慎之助(2019年オフ)

二軍が快進撃

 そうした懸念があるなかで、桑田氏が率いる二軍が“快進撃”を見せているのも皮肉な話だろう。反スパルタ宣言をした桑田氏はフェニックス・リーグの10試合で采配を振るい、6連勝を含む8勝2敗という成績を収め、“桑田巨人”は好発進を切ったのだ。前出の巨人番記者がこう語る。

「フェニックス・リーグでの桑田さんは、試合前練習から内外野に足を運び、試合中はベンチで積極的にコーチや選手とコミュニケーションしている姿が印象的でした。周囲を威圧するような印象は全くない。

 一方で、とくに“監督”としての強い意思を感じたのは、原前監督が打順をコロコロ変えて使っていた秋広優人(21)を4番に固定したこと。将来の中軸として育成しようとしている強い意思の表われでしょう。

 これまで定番だった試合後のミーティングや居残り練習を廃止し、試合で出し切るよう指示したことや、宿舎に戻ってから桑田さんが講師としてビデオ映像を見ながら指導するといった新しいスタイルを実践したことも含めて、若手からの信頼は高まったと思います」

 試合では守備重視を掲げ、犠打など細かい作戦で勝利を重ねる。積極走塁を命じてランエンドヒットのサインを出すなど機動力を生かして得点に結びつけた。スポーツ紙のデスクが語る。

「コーチ陣の意見を取り入れ、試合で実践していく。桑田氏の采配は、阿部監督に指揮官としてのお手本を示しているかのようでした。“阿部監督の座を脅かすのでは”という声もあるほどです」

関連記事

トピックス

昭和館を訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年12月21日、撮影/JMPA)
天皇ご一家が戦後80年写真展へ 哀悼のお気持ちが伝わるグレーのリンクコーデ 愛子さまのジャケット着回しに「参考になる」の声も
NEWSポストセブン
西東京の「親子4人死亡事件」に新展開が──(時事通信フォト)
《西東京市・親子4人心中》「奥さんは茶髪っぽい方で、美人なお母さん」「12月から配達が止まっていた」母親名義マンションのクローゼットから別の遺体……ナゾ深まる“だんらん家族”を襲った悲劇
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
1年時に8区の区間新記録を叩き出した大塚正美選手は、翌年は“花の2区”を走ると予想されていたが……(写真は1983年第59回大会で2区を走った大塚選手)
箱根駅伝で古豪・日体大を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈3〉元祖“山の大魔神”の記録に挑む5区への出走は「自ら志願した」
週刊ポスト
12月中旬にSNSで拡散された、秋篠宮さまのお姿を捉えた動画が波紋を広げている(時事通信フォト)
〈タバコに似ているとの声〉宮内庁が加湿器と回答したのに…秋篠宮さま“車内モクモク”騒動に相次ぐ指摘 ご一家で「体調不良」続いて“厳重な対策”か
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト
米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン