チームは船出したばかりだが、こうした声があがる新体制が結果を出せるのかが注視される。巨人OBで引退後は巨人の投手コーチを務めた関本四十四氏はこう話す。
「昨年までの原監督は、自分に対して意見を言うコーチを排除してしまい、結果を出せなかった。ヘッドを務めていた阿部監督がそれをどう見ていたかでしょうが、自分を反面教師にすることも含めていい勉強をしてきたと思います。2年連続でBクラスのチームを引き受けるのは気持ち的には楽なはず。桑田も二軍監督として自分の色を出し、一緒に強い巨人に変えてほしいと願っています」
この体制で1年後、悲願のV奪還は果たされているのだろうか。今はまだ、その姿は見通すことができない。
(了。前編から読む)
※週刊ポスト2023年11月17・24日号