スポーツ

記録ずくめだった大谷翔平の2023年 打者専念の来季は「60本塁打」「三冠王」も夢ではない

記録ずくめのシーズンを送った大谷翔平(写真=AP/AFLO)

記録ずくめのシーズンを送った大谷翔平(写真=AP/AFLO)

 WBC優勝を皮切りに、投手として2年連続2桁勝利、打者として44本塁打で日本人史上初のホームラン王と、2023年も連日の大谷翔平による記録更新に日本中が驚きと歓喜に沸いた。

「シーズンを通じ、投打ともに素晴らしかった。戦線離脱しなければ本塁打55本以上は確実、投手としても15勝は固かったはずです」(NHK MLB解説者・武田一浩氏)

 今季の大谷のホームランは、3年連続で34本以上をマークしたのもさることながら、150メートル超の特大アーチや今季MLB最速となる時速190キロ超の打球速度も話題となった。だが、驚くのはそればかりではない。

「打率3割4厘、95打点の成績もすごいが、驚くのは大谷の“対応力”。日本人は左のサイドスローのスライダーを苦手とする打者が多いのですが、大谷は対戦する中で修正を繰り返し、あらゆる球種が打てるようになった。進化の度合いとスピードが桁外れです」(武田氏)

 投手としても、160キロを超える直球や、昨季から多投し磨きのかかったスイーパーで、10勝5敗、防御率3.14という好成績を残している。

「来季は打者に専念しますから『60本塁打』『三冠王』も夢ではありません。ケガを克服して二刀流で復帰する2年後はどれだけの数字が並ぶのか、楽しみです。移籍先はドジャースやレンジャーズなどポストシーズンに出場できる強いチームを希望しているはず。近い将来、ワールドチャンピオンの大谷が見られるかもしれません」(武田氏)

 記録ずくめだった今シーズンの進化を経て、大谷は来季、もっと飛躍してくれるはずだ。

取材・文/小野雅彦

※週刊ポスト2023年12月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン