スポーツ

田中将大、安樂パワハラ騒動と成績低迷で晩節の苦境 一度は遠く離れた「ハンカチ王子」との縮まる差

今季が契約最終年の楽天・田中将大(時事通信フォト)

安樂パワハラ騒動でピンチの田中将大(時事通信フォト)

 楽天の安樂智大(27才)のパワハラ問題が、思わぬ方向に飛び火している。ロッカールームで後輩の下半身をむき出しにさせたり、飲みの誘いを断った相手に深夜に執拗に電話をしたりといったいじめ行為に対し、複数の選手が怒りの声をあげた今回の一件。球団はヒアリングの結果、「ほほ事実」と安樂の行為を認定して安樂を自由契約にし、これで幕引きかと思われたが、くすぶっているのは“兄貴分”の田中将大(35才)の存在だ。

 田中は2013年、24勝0敗という驚異的な成績で楽天を初優勝に導き、ヤンキースを経て再び楽天に舞い戻ったチームの顔。ところが一、田中が一連の安樂の行為を容認していた疑いが浮上し、レジェンドに対して厳しい目が向けられている。

「田中は去就が注目されていた2020年オフ、年俸9億円(推定。以下同)を用意した楽天に電撃復帰。戦力としてはもちろん、チームリーダーとして若手投手を引っ張ることも期待されましたが、若手にとっては雲の上の選手で、仰ぎ見られるような存在でした。そんななか、数少ない“田中軍団”の一員だったのが安樂です。

 安樂は常日頃から田中にべったりで、田中は安樂をいさめなかればならない立場だった。それなのにSNSでは、チームメイトとの記念撮影時に安樂が前に座る若手投手の背中を蹴り、その様子を田中がニヤニヤと笑って見ている動画が拡散しています。これでは田中がいじめを容認していたと捉えられても仕方ない。安樂が後輩の下半身をむき出しにさせた際、田中が居合わせていたという報道もありました。

 田中は安樂が自由契約になったのを受け、X(旧Twitter)で『もっと後輩たちの様子に気を配り、問題があれば率先して注意すべきで意識が甘かった』と謝罪しましたが、遅きに失した感は否めません」(野球担当記者)

 楽天には田中以外にも岸孝之(39才)、浅村栄斗(33才)、則本昂大(32才)など、輝かしい実績を残してきたベテランが多数在籍しており、たとえ安樂が田中を慕っていたとはいえ、田中ばかりの責任を問うのは酷だ。しかし、田中に厳しい声が寄せられるのは、安樂問題だけが理由ではないようだ。

「田中はメジャー7年間で、6年連続2ケタ勝利を含む78勝を記録し、日本球界でも最低2ケタがノルマでした。ところが復帰初年はわずか4勝に終わり、昨年は9勝を上げましたが、12敗はリーグ最多。そして今年も7勝に留まり、防御率は4.91と、チーム防御率より1点以上も悪い数字でした。

 球界最高額だった9億円の年俸はすでに半分近くまで下がりましたが、それでも田中がチーム内で一二を争う高給取りなのは事実。チームの人件費には限りがあるのに、3年で20数億円を払った結果が合計20勝では、お荷物と言われても仕方がない。田中は日米通算200勝まであと3勝ですが、今季の投球を見れば衰えは明らか。しかし、レジェンドを邪険に扱うことは出来ないので、今江敏晃新監督は田中の処遇で頭を悩ませることになりそうです」(同上)

 ここで気になるのは、高校時代のライバル・斎藤佑樹(35才)との対比だ。斎藤は早稲田実業高校時代の2006年、駒大苫小牧の田中と夏の甲子園決勝で死闘を繰り広げ、この時は斎藤が勝利。その後、早稲田大学を経てプロに入ったものの、プロ通算11年で15勝に終わり、野球選手としての実績を見れば田中の完勝だが、世間の評価を比べると、その差は確実に縮まっている。

関連記事

トピックス

優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
“アンチ”岩田さんが語る「大谷選手の最大の魅力」とは(Xより)
《“大谷翔平アンチ”が振り返る今シーズン》「日本人投手には贔屓しろよ!と…」“HR数×1kmマラソン”岩田ゆうたさん、合計2113km走覇で決断した「とんでもない新ルール」
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン