国内

《架空パーティー報道》西村康稔経産相、数百万円ボロ儲けのパーティー会場は「2時間2.4万円の会議室」だった 本人は灘から東大のエリート気質

(時事通信フォト)

12月14日朝に辞表を提出した西村康稔経産相(時事通信フォト)

 政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑の渦中にある自民党。そうした中、西村康稔経産相(61)が10月以降、3回にわたり架空の政治資金パーティーを開いていたと『週刊文春』が報じた。同誌によると、パーティー券購入者が実際に会場を訪れることはなく、経産省職員を事実上のサクラとして参加させ、1回あたり数百万円の儲けを出していたという。

 12月14日朝に辞表を提出した西村氏。しかし、その後の記者会見では、「講師を招いて開催し、実態はある」と断言。「業務に関連する有識者の講演で、(経産省職員が)それぞれの判断で自主的に参加した」と述べ、サクラには該当しないとの見方を示した。

 西村氏は、灘高校から東大法学部に進み、卒業後は通産省に入省。エネルギー・環境分野で活躍したが、「政治が変わらなければ、日本は変わらない」と官僚としての仕事の限界を感じ、1999年に退官。政治家を志すようになり、2003年の衆議院議員総選挙で初当選。経済再生担当大臣や新型コロナウイルス感染症対策担当大臣などを経て、2022年8月、経済産業大臣に就任した。

 首相を目指していることをメディアでも公言していたが、その夢の実現ははるか遠くなった。

「今年10月に経済産業大臣を続投となったが、本人は官房長官を希望していました。官房長官になれなかったので、来年の自民党総裁選に出馬して岸田総理と闘う心づもりでいましたが、今回の件で白紙になったといえます」(全国紙政治部記者)

 順調に出世街道を歩む一方で、言動が問題視されたことも一度や二度ではない。2022年6月には、自身のホームページに「世界美人図鑑」と題して女性らの写真を掲載していたことがジェンダー的な観点や無許可掲載といった点で批判を集め、「不愉快な思いをする方がおられた」と削除する事態に。また、新型コロナウイルス感染対策の休業要請などに応じない飲食店について、「取引金融機関を通じて働きかける」と表明した際も、“脅しめいている”との批判が殺到した。パワハラ報道が出たこともある。

「灘から東大というエリート気質をこじらせたのか、パワハラ気質なところがある。怒鳴りつけたり『土下座しろ』とキレたことが週刊文春に報じられたことがあります(本人は否定)。ほかにも150連勤といったブラックな環境に耐えかねて、秘書官が次々と辞めたことも……。横柄な態度をとられ、『政治家でトップクラスに性格が悪い』とこぼす記者もいました。

 総理になるためには長年秘書を務める“番頭”と呼ばれる存在が必要不可欠ですが、西村さんは番頭にも辞められていて、人望に欠けていると言わざるをえません」(前出・政治部記者)

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段通りの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
《名誉毀損で異例逮捕》NHK党・立花孝志容疑者は「NHKをぶっ壊す」で政界進出後、なぜ“デマゴーグ”となったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん
「今この瞬間を感じる」──PTSDを乗り越えた渡邊渚さんが綴る「ひたむきに刺し子」の効果
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン