「動ける身体が自分の絶対条件」だと語る志穂美さん
──女性セブンは同世代の方の読者も多いと思います。メッセージを頂けますでしょうか。
私ね、「あなたは何才まで生きますか」っていう質問をするのがすごく好きでよく聞きます。私の今の年齢(68才)で父親が亡くなっているんです。肺が弱くて。今、私はその年です。だから死について考えます。考えるようになりました。ちょうど東京に出てきて50年なんですよ。それで、人生100年時代が来ているんじゃないですか。25年前に100才以上の人って1万人しかいなかったのに、今9万人いるんですよ。私が実際それぐらいの年になれたとしたら、もっと元気な人がいっぱいいるような気がします。もちろん病気で亡くなるかもしれないですが、ここからの人生をどう実り豊かにするかが、もう私のテーマなんです。
自分の中に何が残っているかわかりませんが、やりたいと思うものは全部やっていこうと思っています。お花も好きでやっていたら、いつのまにか人前で花を生けるフラワーアーティストになっていくし、そうすると色んな人に出会えるし、これが才能と言えるかどうかわからないですが、そういう今まで私の中に眠っていたものが花開いていくじゃないですか。
自分の5年後、10年後、15年後のビジョン。こうなりたい。こうでいたい。というものを描いて生きていくっていうのは、大事なんじゃないかなと思います。そのためにはどうしたらいいか。まず絶対健康じゃなきゃいけないし、食べるものも気をつけなきゃいけないし、動ける肉体じゃなきゃいけないし、と思っています。
──トレーニング以外で健康で気を使ってらっしゃることはありますか?
食べ物と睡眠です。私ナチュラルフードコーディネーターという資格を持っています。人工添加物の入っている物は食べません。ファーストフードとかほとんど食べないですね。白米も食べなくなった。一時期ビーガンにもほんとにハマった時期もありました。50~60才過ぎたあたりから、好きなものを食べるんじゃなくて、何を自分が取るべきかなっていうのを、考えるようになりました。
あとは自分が動くことが大好きだったし、動ける肉体を誇りに思ってた時代があるので、 あの頃の自分に負けたくないと思っているので動ける身体というのは必須です。私の絶対条件ですね。
【プロフィール】
志穂美悦子(しほみ・えつこ)/1955年生まれ、岡山県出身。JAC入会を経て、アクション女優として人気を博す。代表作に映画『女必殺拳』シリーズ、『二代目はクリスチャン』、ドラマ『影の軍団』シリーズなど。結婚後は女優業を休止し、現在は花創作家(フラワーアーティスト)として活動中。
撮影/宮本賢一
