見事な菜園
「テレビにたくさん出るようになって、1、2年が経った頃に『もう喋ることがない』『毎回同じ話をしているな』と感じました。共演している芸人さんやタレントの方を見ても、みんな頭がいいし勉強している。トークの展開にしても、芸人さんらはいろいろ考えている。
僕は柔道や自分自身のことを、ただただ面白おかしく喋るだけ。プロには適わないと気づいた瞬間でした。当然、視聴者の人も飽きてきますし、今後テレビに出演するうえで、僕には改めて何か勉強しようという気も起きなかった」
だが、「決してバラエティーの仕事が嫌いになったわけではない」と、篠原さんは語る。
「仕事は楽しかったです。ただ、毎回同じ話をしているような気がして、自分でも『これでいいのかな?』と感じていました。芸人さんは同じような話でも工夫して面白おかしく話すじゃないですか。僕にはそこまでの技術はないし、どうすればいいのかも分からない。もともと目指しているフィールドも違います。
今でも地元テレビ局のローカル番組『土曜はこれダネッ!』(長野放送)には出演させてもらっていますし、テレビを避けているわけではありません。ちなみに、長野は“わさび”の産地として有名ですが、ありがたいことに地元企業の『わさびのマルイ』のCMにも出させてもらっていますし、いただいた仕事には、すぐ食いつきますよ(笑) 」