車椅子に乗る小澤征爾さん(2023年)
征爾さんの知人によれば、妻ベラさんと征悦は数年前に、征爾さんの個人事務所を閉めるべきだと考えていたという。
「征爾さんが指揮を執れなくなった以上、維持費のかかる事務所は清算して、オーケストラをほかの人に任せることも考えたようです。それに猛反対したのが征良さん。世界のオザワの文化と魂を受け継ぐ使命感に燃えていた彼女は、事務所の存続を主張し、ベラさんたちと意見が割れたのです」(征爾さんの知人)
海外で活躍していた頃の征爾さんには毎年3億円近い収入があったといわれる。
「タクトを振れば1回の演奏で500万円以上が相場で、それとは別に音楽監督料や商標使用料が支払われる。さらに出演料とは別に、数千万単位のマネジメント料を受け取っていたため、事務所を清算してしまえばそれらの収入を失うことになります。
征爾さんが表に出られなくなってスタッフが次々に去った後も、征良さんは何とかして事務所を存続させようと躍起でした」(オペラ関係者)
自宅で療養を続けていた征爾さんのベッドを挟んで、征悦とベラさん、征良さんが二手に分かれて激しい言い合いになることもあったという。
家族間の話し合いは事務所の問題だけでなく、相続の話に及ぶこともあった。東京・成城の一等地に約750平方メートルの広大な敷地を所有する小澤家の資産は莫大だ。征爾さんは自宅以外にもハワイやロサンゼルス、パリやスイスなど世界各地に別荘を所有し、全盛期の資産は30億円をくだらないとみられていた。
「土地の一部はすでに妻のベラさんが譲り受けていましたが、大部分は征爾さんの名義のままになっていたんです。
きちんとしておかなければならないのは当然のことですが、時には怒号が飛び交うほどの激しい口論になることもあったそうです。征爾さんは妻や子供たちの話をただ黙って聞いているだけで、周囲はあれでは気が休まらず、治る病気も治らないと心配していました」(前出・征爾さんの知人)
2月15日発売の『女性セブン』では、長男・征悦とNHK桑子真帆アナの結婚を巡るファミリーの“分断” 、征爾さんが最後に指揮を執ったコンサートでの圧巻の姿などについて詳報している。