サイト内に質問コーナーでは、安全性を主張している

サイト内に設置された質問コーナーでは、安全性を主張していた

ぽっちゃり体型でも「全然稼げます」

 とはいえ、国内以上に海外での売春行為には女性も不安が多いだろう。それを見越して目を疑うようなQ&Aがホームページには記載されていた。

〈Qペチャパイの貧乳でも稼げますか
 Aはい、大丈夫です。全然稼げます。

 Qぽっちゃり体型でも稼ぐことはできそうですか?
 Aはい、大丈夫です。全然稼げます。

 Q年齢が40代なんですが、大丈夫でしょうか?
 A見た目年齢でして、小綺麗な30代~40代の方はニューヨーク・ワシントンで、日本の大衆のバック金額のお店様で一日10本前後つきます。

 Q騙されて拉致や監禁されたりしませんか?
 A何か問題が起きても、見知らぬ街で言葉も通じない。第一、皆お客さんは外国人…と、色々考えちゃいますよね。ところが、ネットでTwitterなどのSNSや掲示板を見ていると、ちょいちょい外国に出稼ぎしてみた風俗嬢の話が出てくるんです。日本より景気が良さそう。ついでに観光もできるし。日本人女性は海外でも人気があるらしいし。と、ちょっと興味は感じるかもしれませんね。

 実際、今までは、韓国・中国・ロシア・フィリピン・タイなど外国から女性が出稼ぎに来ていたのですから、逆バージョンもあっておかしくないです〉

 このように耳あたりのよい言葉ばかり並べられていたが、そう単純ではない。

「このサイトを利用した女性の中にも現地でトラブルに巻き込まれたケースがあるそうです。また米国では日本を含むアジア人女性による売春が社会問題化しており、入国審査はどんどん厳しくなっています。

 容疑者らは女性たちに対して普通の観光客を装うように観光地を調べたりカメラを持つように指示をして対策していたようですが、一度売春関係者と認定されると生涯米国入国が難しくなる危険もあります」(前出の記者)

 そのような実態をしっかりと説明せずに次々と女性を米国などに送り込んでいたのだろうか。臼井容疑者ら4人はひとりを除き、容疑を認めているという。

「日本人女性の入国審査が厳しくなり、売春とは無関係な女性が入国できなかったケースもあります。このようなことが相次ぐと日米両国の外交問題にも発展しかねませんから、日本の警察としては今後も同業種の摘発に力を入れていくはずです」(同記者) 

 それでも、多くの女性がリスクを冒して海外出稼ぎに行く状況は続きそうだ。

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